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Visual Studio 2005 Team Systemを使ってみよう

Visual Studio 2005 Team Edition for Software Architectsの4つの分散デザイナ

Visual Studio 2005 Team Systemを使ってみよう - 第2回


論理データセンターデザイナ

 論理データセンターデザイナを利用すると、これからアプリケーションを稼働させる予定のサーバーやネットワークの論理的な構成をデザインできます。VSTAが物理的な構成ではなく、論理的な構成をデザインするのは、アプリケーションを配置する上で物理的なサーバの種類やネットワーク機器の製品名などは重要ではなく、アプリケーションサーバーというものがあり、そこでIIS(Internet Information Services)が稼働していることや、バックエンドのデータベースサーバーとネットワークで接続されていることが重要だという思想があるからです。また、一般にASP.NET Webアプリケーションをホストするアプリケーションサーバーはスケールアウトによる負荷分散などにより物理的には複数台のサーバーが配置されることがありますが、論理データセンターデザイナでは1つのアプリケーションサーバーとしてデザインします。これは、物理的に複数台のアプリケーションサーバーが存在していたとしてもスケールアウトの場合は各サーバーに同じアプリケーションが配置されるため、論理的にはそれを1台とみなしているからです。逆に一つの物理的なサーバーがIISをホストし、かつSQL Serverを実行する場合、論理サーバーとしてこれを2台に分離して表現します。

 では、実際に簡単な例を見てみましょう。図7は、論理データセンターデザイナを利用して、ネットワークとアプリケーションサーバーなどを定義しているものです。

図7 論理データセンターのデザイン
図7 論理データセンターのデザイン

 この図では、Internetという名前のネットワークゾーンを定義し、AppllicationServerという名前のIISをホストするWebサーバー、Clientsという名前のWindowsアプリケーションをホストする端末を定義しています。また、ClientsからApplicationServerへの接続やInternetゾーンの境界からApplicationServerへの接続など、通信リクエストが単一方向に流れることを矢印によって示しています。VSTAの論理データセンターデザイナでの作業はこのようにネットワークのZoneとその内部に配置する論理サーバー、およびそれらの通信経路の接続を定義することによって行います。Zone内には他にもDatabaseServerなどを配置可能です。論理データセンターデザイナを使用して、図6で示したようなアプリケーションシステムを配置するためのダイアグラム図を作成すると図8のようになります。

図8 WebClientSystemアプリケーションシステムのための論理データセンター
図8 WebClientSystemアプリケーションシステムのための論理データセンター

 論理データセンターデザイナでは、図8のような論理サーバーと論理ネットワークの構成図を描くだけではなく、それぞれの論理サーバーや論理ネットワーク、エンドポイントに対しての条件を「設定および制約」として定義できます。例えばIISをホストするあるIISWebServerは、Forms認証のみをサポートするという条件を設定できます。図9は例として、ApplicationServerという名前のIISWebServerがForms認証のみをサポートし、偽装(Impersonate)が必要で、認証パスワードはSHA1で保存される必要があるという条件を設定しています。

図9 論理サーバーへの設定および制約の定義
図9 論理サーバーへの設定および制約の定義

 このように論理サーバーなどに設定および制約を定義することは、アプリケーションデザイナでアプリケーションに対して設定および制約を定義したことと非常に酷似しています。これはアプリケーションに必要な条件と論理サーバーなどに必要な条件を両方共に定義することでそれらを合わせて本当に配置が可能な設定となっているかを確認できるようにするためです。この配置の確認という作業を行うためには配置デザイナを利用します。

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配置デザイナ

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるLaravel実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト りばてぃ/FUJIKO/ナオキ(リバティ, フジコ, ナオキ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。 2026年時点での登録メンバは約50名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

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