SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

Power Automate Desktopチュートリアル

無償デスクトップ自動化ツール「Power Automate Desktop」とAIを組み合わせ、Webページからのキーワード抽出を自動化する

Power Automate Desktopチュートリアル 第18回

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 Power Automate for Desktopは、自動化可能な作業の流れ(フロー)をデザインし、実行するためのソフトウェアです。第17回では、Azureコグニティブサービスのテキスト分析サービスで言語の抽出するAPIの呼び出しを行うフローを紹介しました。第18回は引き続きAzureコグニティブサービスのテキスト解析サービスのキー語句抽出APIを呼び出しを行うフローを紹介します。

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

[注意] 今回のサンプルフローを実行するにはAzureアカウントが必要です(継続的に利用する場合は有償、無料試用期間があります)。使用できるAzureアカウントがない場合には以下のページにあるリンクからMicrosoftアカウントでサインインして作成できます。

 「Azure の無料アカウントを今すぐ作成 | Microsoft Azure

 今回のサンプルフローは前回に引き続いて作成します。 Azureリソースの作成部分や、フォルダとキー情報ファイルの準備、入力ワードの言語判定の部分は、第17回の記事を参照してください。

はじめに

 コグニティブサービスは、コンピュータ(人工知能)が文字や画像・音声を人間の認知を模して学習して予測・認識・分析するサービスです。

 本稿ではPower Automate for Desktopのアクションとして用意されている、Microsoftコグニティブのテキスト分析のキー語句アクションを使って、Wikipediaのページの文章で主要となる語句を抽出するサンプルを作成します。

 現時点では、直接利用可能なアクションは少ないですが、Azureのテキスト解析サービスのAPIは他にもあるので、利用できるアクションは増えていくと思われます。テキスト解析でより高度な領域の業務のフロー自動化の実現が期待できます。

テキスト分析(キー語句抽出)を呼び出すフローを作成する

 前回の手順に引き続いて、フローをデザインします。

 なお以降の手順では、前回、Azureのテキスト分析リソース作成やローカルのフォルダ[テキスト解析]にアクセスキーの情報が入った[キー情報.txt]の配置が完了していることを前提としています。

[1]前回記事のフローを用意する

 前回の記事の最後の手順までデザインしたフローを開くか、前回のフローをコピーして新しいフローに貼り付けた状態にします。

[2]言語が英語かそれ以外かで分岐する

 英語なら英語のWikipediaを、それ以外なら日本語のWikipediaを開くため、条件分岐します。前回のフローのlang変数の値を使います。[条件]アクショングループから[If]アクションを配置します。

図:If(言語)アクションの配置
図:If(言語)アクションの配置
図:If(言語)アクションの設定
図:If(言語)アクションの設定

 以下の入力・選択をして保存します。

  • 最初のオペランド:%lang%
  • 演算子:と等しい
  • 2番目のオペランド:en

 [If]と[End]の間に[Else]アクションを配置します。

[3]英語の場合、変数Urlに英語WikipediaのURLを設定する

 [If]と[Else]の間に、[変数の設定]アクションを配置します。

 以下の入力をして保存します。

図:変数(URL)の設定アクションの配置
図:変数(URL)の設定アクションの配置
図:変数(URL)の設定アクションの設定
図:変数(URL)の設定アクションの設定
  • 変数:%Url%
  • 値:https://en.wikipedia.org/wiki/%UserInput%

[4]それ以外言語の場合、変数Urlに日本語WikipediaのURLを設定する

 [Else]と[End]の間に、[変数の設定]アクションを配置します。

 同様に以下の入力をして保存します。

  • 変数:%Url%
  • 値:https://ja.wikipedia.org/wiki/%UserInput%

会員登録無料すると、続きをお読みいただけます

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

次のページ
Webページからキーフレーズを抽出する

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
Power Automate Desktopチュートリアル連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

WINGSプロジェクト 飯島 聡(WINGSプロジェクト イイジマ サトシ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/17170 2023/02/09 11:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング