米Metaは、コミュニティとともに開発しているオープンソースのモバイルアプリフレームワークReact Nativeの最新バージョンとなる「React Native 0.71」を、1月12日(現地時間)にリリースした。
「React Native 0.71」では、TypeScriptエクスペリエンスに注力しており、React Native CLIを使用して新たなReact Nativeアプリを作成すると、デフォルトでTypeScriptアプリが取得されるようになっている。新たなプロジェクトは、すでにtsconfig.jsonによってセットアップされているため、IDEを使用して直ちにコードの作成に入れる。
また、より正確なTypeScript宣言をreact-nativeから直接取得可能になったことから、@types/react-nativeは不要となり、型はReact Nativeリリースと同期して更新されるようになった。ほかにも、ドキュメントが更新され、すべての例でTypeScriptが取り上げられている。
さらに、さまざまなサイズの画面上にコンポーネントを柔軟にレイアウトできるFlexboxにおいて、Flexbox内のすべてのアイテム同士の、スペースの量を指定可能なGap、rowGap、columnGapプロパティに対応し、ピクセル値を使用してアイテム同士の間隔を定義できるようになった。将来的には、パーセンテージでの指定など、より多くの指定方法への対応も予定している。
そのほか、Web標準にインスパイアされたさまざまなpropsの追加や、既存のReact NativeアクセシビリティpropsのエイリアスであるARIA propsの導入、アプリ内のアイテムをクリックしてDev Toolsにて検証する機能の追加、React Native 0.70からデフォルトエンジンとなっているHermesのアップグレードなど、数多くの機能追加・改善が行われた。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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