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Developers Summit 2023 セッションレポート(AD)

「シュッとした動きにしてよ」非エンジニアの曖昧な指示をエンジニアにうまく伝えるテクニカルディレクターの仕事とは?

【10-D-5】「技術者vsクリエイター」テクニカルディレクター格闘の日々

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 「もっとシュッとした動きにしてよ」「いい感じにしといて」。非エンジニアからのリクエストは、曖昧なものであることも多い。実装するエンジニアからしてみれば、「そんな指示じゃわかんないよ……」と思わず言いたくなるようなことも往々にしてあるのではないだろうか。そこで活躍するのがテクニカルディレクターだ。デブサミ2023では株式会社博報堂 hakuhodo DXD チームリーダー 入江謙太氏、同社 hakuhodo DXD テクニカルディレクター 田中順也氏、BASSDRUM テクニカルディレクター 清水幹太氏が登壇。「異種格闘技戦5本勝負」と銘打ち、テクニカルディレクターの格闘の日々について語った。

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テクニカルディレクターの仕事とは?

 入江氏と田中氏が所属するhakuhodo DXDチームは、広告の領域を超えて新しいサービスやUXをつくり、つくったあともデータを見ながらより良いものへと改善し続けるワンチームだ。今回、両氏とともに登壇した清水氏は、日頃からDXDチームのアドバイザリーボードとして、技術的サポートを行っているという。

BASSDRUM inc. テクニカルディレクター 清水幹太氏
BASSDRUM テクニカルディレクター 清水幹太氏

 博報堂では“生活者発想”を掲げていたり、DXDチームでは“Branding with Engineering”を掲げていたりすることから、プロジェクトに関わる一人ひとりの意見を大切にしたいと議論を重ねているという。しかし、アイデアの発散がどんどん大きくなればなるほど、エンジニアとして不安になることは言うまでもない。

 「発散と収束を行う課題解決方法であるダブルダイヤモンドをよく目にすると思うが、実際にはこんなにバランスよくきれいな形にはならないことが多いのではないか。発散が大きくなり、とはいえスケジュールはあるので、収束からの実装をキュッとしなければいけなくなりがちだ」(田中氏)また、従来の常識や考え方にとらわれず、新しい発想をしようと思うと、「本当にできるのか?」「誰ができるのか?」といった懸念が生じることは避けて通れない。

「実際はこんなにきれいな形にはならない」(田中氏)
「実際はこんなにきれいな形にはならない」(田中氏)

 では、改めて、テクニカルディレクターとはどんな仕事なのだろうか。この疑問に対し、BASSDRUM 清水氏は「クリエイティブやビジネスやコンセプトをつくる人たちと、エンジニアやプログラマーなどテクノロジーを司る人たちの間に入って、コミュニケーションの仲介や翻訳をする技術監督である」と定義する。両者の間にはモチベーションの違いや目的意識の違いが生まれやすく、直接コミュニケーションを取ろうとしてもうまくいかないことが多い。そこで、それぞれの言葉を理解して代弁することで、プロジェクトを円滑に進める役割を担っているのである。

テクニカルディレクターの仕事を表した概念図
テクニカルディレクターの仕事を表した概念図

 とはいえ、“言うは易く行うは難し”。テクニカルディレクターが格闘する相手は多岐にわたる。営業・マーケター・Creative Director・Art Director・エンジニア・法務・コンプライアンス・事業部門・IT部門・広報部門など、各所との調整で摩擦が生じることもしばしばあるという。そのような摩擦が生じたとき、テクニカルディレクターはどのように対処しているのか。日々の奮闘を“異種格闘技戦”として、5つの事例が紹介された。次に詳しく見ていく。

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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

CodeZineは、株式会社翔泳社が運営するソフトウェア開発者向けのWebメディアです。「デベロッパーの成長と課題解決に貢献するメディア」をコンセプトに、現場で役立つ最新情報を日々お届けします。

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野本 纏花(ノモト マドカ)

 フリーライター。IT系企業のマーケティング担当を経て2010年8月からMarkeZine(翔泳社)にてライター業を開始。2011年1月からWriting&Marketing Company 518Lab(コトバラボ)として独立。共著に『ひとつ上のFacebookマネジメント術~情報収集・人脈づくり...

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丸毛 透(マルモ トオル)

インタビュー(人物)、ポートレート、商品撮影、料理写真をWeb雑誌中心に活動。

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