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Developers Summit 2023 セッションレポート(AD)

「シュッとした動きにしてよ」非エンジニアの曖昧な指示をエンジニアにうまく伝えるテクニカルディレクターの仕事とは?

【10-D-5】「技術者vsクリエイター」テクニカルディレクター格闘の日々

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とにかく新技術を使いたい顧客、営業からの丸投げ……あなたならどうする?

<ROUND 1:VS 企業 クライアント> 「うちもメタバースをやるぞ!」

ROUND1:VS 企業 クライアントの攻略法
ROUND1:VS 企業 クライアントの攻略法

 「昨今、さまざまなクライアント企業から『うちもメタバースをやるぞ!』という声が聞こえてくる」という入江氏。メタバースに限らず、Web3やブロックチェーンなど、「新しい技術を取り入れて、とにかく新しいことがやりたい」というわけだ。

株式会社博報堂 hakuhodo DXD チームリーダー 入江謙太氏
株式会社博報堂 hakuhodo DXD チームリーダー 入江謙太氏

 しかし、なぜやりたいのか、その目的や事業計画が明確でないことも少なくない。「『それをやりたいだけなら、べつにメタバースじゃなくてもいいのでは?』と思うこともある」と話す清水氏に対し、「おまけにメタバースに対して抱くイメージは人によってさまざまで、コストや実装方針を詰めていくところで営業やクリエイティブと戦うことになる」と田中氏も補足する。

同社 hakuhodo DXD テクニカルディレクター 田中順也氏
同社 hakuhodo DXD テクニカルディレクター 田中順也氏

 もし仮想通貨が絡むようなすごく大きなオンラインゲームをつくりたければ、相当なコストが発生する。そうなるとクライアントが目指す目的に対して、費用対効果が見合わないものになりがちだ。そんなとき清水氏は、メタバースではない他の要素技術や手法を対案として提示したり、他社事例を参考にしながら目標設定を行ったりしていくという。

<ROUND2:VS 社内営業> 「そのへんは阿吽の呼吸で」

ROUND2:VS 社内営業の攻略法
ROUND2:VS 社内営業の攻略法

 広告会社の営業といえば、丸投げするイメージもあるかもしれないが、実際、曖昧な会話で会議が終わることも多いという。「そこで食い下がって『いやいや、ちょっと待って! 今の課題は、こういうことだよね?』と目に見える形に落とし込んでいくことが、その後の明暗を分ける」と語る田中氏。ハイコンテクストなふんわりした内容を排除して、図版やプロトタイプをつくりながら、共通認識をつくっていくことが大切なのだ。

 「なぜなら我々テクニカルディレクターは、営業だけでなくプログラマーと相対する必要があるから。現場の方は『AかBかはっきり決めてよ』というスタンスであることが多いので、曖昧な認識を排除するのはとても大事。抽象度が高い状態でプロジェクトが進んでいかないよう、安全弁として機能する必要がある」と清水氏も同調する。

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開発者 の「仕様書に書いてない!」に、テクニカルディレクターは何と答える?

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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

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野本 纏花(ノモト マドカ)

 フリーライター。IT系企業のマーケティング担当を経て2010年8月からMarkeZine(翔泳社)にてライター業を開始。2011年1月からWriting&Marketing Company 518Lab(コトバラボ)として独立。共著に『ひとつ上のFacebookマネジメント術~情報収集・人脈づくり...

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丸毛 透(マルモ トオル)

インタビュー(人物)、ポートレート、商品撮影、料理写真をWeb雑誌中心に活動。

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