Denoは、2023年におけるエッジ機能の現状に関する調査結果を、6月6日(現地時間)に発表した。
調査結果によれば、エッジ機能のユースケースとしては、APIとデータベースの結合がもっとも一般的であり、認証と負荷分散がそれに続いている。APIの結合は、単一の機能をマイクロサービスとして作成およびデプロイする際の容易さから、エッジ機能だけでなくサーバレス機能でも一般的に用いられる。Denoは今後、エッジを利用したサーバレス関連のエコシステムが成長するにつれて、エッジ固有、ユースケース固有のミドルウェアがさらに増えていくとみている。
より複雑なユースケースとしては、KV Storeがもっとも重要と考えられており、永続的なデータストレージによってWebアプリ全体をエッジでホストするなど、まったく新しいクラスのユースケースが可能になる。
ほとんどの開発者は、サイトの速度とパフォーマンスの向上を目的にエッジを利用しており、コスト削減がそれに続いている。また、エッジ利用における課題としては、デバッグ、テスト、可観測性を挙げる意見が多かった。
なお、同調査の対象となった開発者の大多数が、Webアプリ全体をエッジで構築・デプロイしており、半数超の開発者が新しいサイトやアプリは、今後3年以内にエッジで動作するようになると考えている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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