VPCの注目アップデート
続いてVPCからは3つアップデートを紹介します。
- VPCリソースマップのGA
- AWSマネジメントコンソールにVPCエンドポイント経由でアクセス可能
- パブリックIPv4の課金予告
VPCリソースマップのGA
VPCのサブネット、ルートテーブルなどの要素の関係性を可視化してくれるVPCリソースマップがGAしました。
これまでサブネットがどのルートテーブルに紐づいているか、どのNAT Gatewayに紐づいているのかといったことを確認する際は、マネジメントコンソールに表示されたIDを参照して確認する必要があり、構成把握に時間を要している方も多かったと思います。VPCリソースマップを使うことでそうした関係性を簡単に把握ができるので、非常に助かる方も多いのではないでしょうか。
加えてVPC作成時にサブネット、NAT GatewayやInternet Gatewayなどを一括で作成するユーザインタフェースも同タイミングでリリースされています。一つ一つ作っていると時間を要したり、作業漏れが発生したりすることもあったと思いますので、このアップデートも多くの方にとって非常にうれしいものだと思います。
AWSマネジメントコンソールにVPCエンドポイント経由でアクセス可能
AWSマネジメントコンソールにVPCエンドポイント経由でアクセスが可能になり、VPCエンドポイントで利用できるアクセス制限を適用させることができるようになりました。このアップデートがAWSから発表されたときには、「プライベートアクセス」というワードが先行してしまい、インターネットに接続できない環境からでもマネジメントコンソールに接続できるようになったのでは!?と大いに沸いたのですが、実際にはタイトルの通り、VPCエンドポイント経由でのマネジメントコンソールへのアクセスが可能になったというものでした。
セキュリティに厳しい特定の業界では、インターネットに自由に接続できない閉域環境があり、マネジメントコンソールへの接続が課題になることがありました。このアップデートはそうした課題の解決には至りませんので、ご注意ください。
本アップデートを利用することにより、マネジメントコンソールでの管理対象外のAWSアカウントIDへの接続を拒否するなどのユースケースを実現できるようになります。
パブリックIPv4の課金予告
IPv4の枯渇を理由に、2024年2月1日よりAWS上のすべてのパブリックIPv4アドレスに対して課金が開始されることが予告されました。
これまでは稼働しているサービス(EC2・NAT Gatewayなど)にアタッチされているパブリックIPv4アドレスであれば、課金対象外となっていたのですが、2024年2月1日からはどのような利用方法をしていたとしても、パブリックIPv4アドレスは課金がされることがアナウンスされています。金額は1つのパブリックIPv4アドレスに対して、1時間当たり0.005ドルと大きくはありませんが、多くのシステムでコスト増となることが想定されます。
同タイミングでPublic IP Insightsもリリースされ、自アカウントでどれだけのパブリックIPv4アドレスを利用しているかを確認が可能となりましたので、事前にどれだけのコスト影響がありそうかをご確認いただくことをおすすめします。
おわりに
今回は、2023年上半期に発表されたEC2およびVPCの注目アップデートを紹介しました。基本サービスであるため、多くの方に影響のあるアップデートかと思います。本記事が今後のAWS活用のお役に立てば幸いです。
