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これだけは押さえておきたい! AWSサービス最新アップデート

Amazon Linux 2023がGAに! 2023年上半期のAmazon EC2/VPCの注目アップデート

第13回 Amazon EC2/Amazon VPC

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 本連載では、AWSに関してなかなか時間がとれず最新のアップデートを追えていない方や、これからAWSを利用したいと考えている方に向けて、AWSから発表される数多あるサービスアップデートのうち、NTTデータのITスペシャリスト達がこれだけは押さえておくべきと厳選した内容を定期的に紹介します。本記事では、2023年上半期に発表されたEC2とVPCの注目アップデート情報をお伝えします。

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はじめに

 2023年も約半年が過ぎ、EC2やVPCといったAWSユーザーが多く利用する基本サービスで、注目すべきアップデートが多数発表されました。本記事では2023年上半期を振り返り、これは押さえておくべきというアップデートを紹介します。

EC2の注目アップデート

 EC2からは2つアップデートを紹介します。

  1. Amazon Linux 2023のGA
  2. EC2 Instance Connect EndpointのGA

Amazon Linux 2023のGA

 Amazon Linux2の後継OSであるAmazon Linux 2023がGAしました。もともと2022年にGA予定だったのですが、2023年にGAがずれ込み、今か今かとリリースを待ち望んでいた方も多かったかと思います。Amazon Linux2とは数多くの差分があるため、AWSから比較ページが公開されています。

 セキュリティ周りなど多数の変更があるのですが、筆者が個人的に大きな変更と感じたのは、rsyslogがインストールされていないことです。OS内でのログ管理方法がrsyslogからsystemd-journalに変更になっており、これに戸惑う方も多いかと思います。

 そのほかもインパクトが大きな変更が含まれていることから、ぜひとも一度上記ページをご一読の上、早めに実機検証を進めることをおすすめします。

EC2 Instance Connect EndpointのGA

 パブリックIPアドレスを持たないEC2にSSHやRDPでの接続が可能なEC2 Instance Connect EndpointがGAされました。もともとSystems Manager Session Managerを使うことで、同様の機能を実現することは可能でしたが、コストやアクセス制限方法について少し特徴のあるサービスとなっています。

 EC2 instance Connect Endpointは、Session Managerと違い、無償で利用することが可能です。またアクセス制限もIAMで行うのではなく、セキュリティグループでのネットワークレイヤーで実現します。リリース直後はEC2 instance Connect Endpointを利用することで、プライベートサブネットにあるRDSなどに接続することが可能だったようですが、仕様変更が入り、現時点ではEC2のみの接続となってしまいました。 現時点の仕様ではEC2 instance Connect Endpointは、コストをかけることなく、パブリックIPアドレスを持たないEC2に接続させたいという場合に利用することが多くなるかと思います。

 パブリックIPアドレスを持たないEC2に接続する方法が増えてきていますので、本アップデートもぜひとも把握いただければと思います。

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この記事の著者

奥村 康晃(株式会社NTTデータ)(オクムラ ヤスアキ)

 NTTデータ入社以来、クラウドサービスのAPIを連携させることで効率的な管理を可能とするクラウド管理プラットフォームの開発に従事。現在では、クラウド導入の技術コンサルや組織での技術戦略立案にも携わる。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/18339 2023/09/21 11:00

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