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Developers Summit 2023 KANSAI セッションレポート(AD)

チームの開発生産性を上げるために、エンジニアができることとは?──FastLabelの事例に学ぶ、エンジニアファーストな組織づくり

【Session7】エンジニアファーストな開発生産性への取り組み

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開発組織改善MTGの落とし穴! 積極的な課題抽出を阻む、意外な原因とは?

 「開発組織改善MTG」の実施は一見簡単に見えるものの、植野氏によると「運用にはくれぐれも気をつける」必要があるという。その最たるものが「心理的安全性」の確保だ。たとえば、ある提案を行うと、提案者がその内容を一番理解していると思われ、問題解決の担当者にもアサインされてしまう。

 組織やチームとして改善していこうと提案しても、結局自分が推進することになるのなら、提案をやめようという気分にもなるだろう。こうしたことを気にせず、問題の提案のみに集中することを大前提の場にすることで、心理的安全性を確保しようというわけだ。

MTG運用で気をつけているポイント
MTG運用で気をつけているポイント

 この心理的安全性を確保するために、「①問題を提起する際、誰が書いたかがわかるように名前を書くが、実際の担当は話しながら決めていく」「②書いた時に解決策まで思いついていなくても構わない」という2つのルールを特に重視しているという。そのうえで、問題だと思ったこと、改善したいことをとにかくNotionにあげることを徹底した。

 その結果、約半年間で全75件提言され、そのうち68件について解決に向けたアクションが取られているという。植野氏は「アジャイルと同様、毎週何か提起される問題があり、それに対してアクションが取られる状態がよい。完璧にやりきらなくても、ちょっとでも改善できるという積み重ねが大切」と評した。なお、必ず振り返りも行い、その進捗を共有することが重要だという。

小さな改善を積み重ねる
小さな改善を積み重ねる

 なお、たいへん有用なMTGではあるが、新入社員をはじめ、全員がいる場で話すのが苦手という人も少なくない。そこでマネージャーとの定期的な1on1も実施し、別途不安や違和感などのヒアリングを行っている。開発組織改善MTGの外でも、そうしたフォローをきめ細やかに実施することが大切だ。

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課題が「自分ごと」になる、FastLabelのエンジニア組織構成とは?

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伊藤 真美(イトウ マミ)

エディター&ライター。児童書、雑誌や書籍、企業出版物、PRやプロモーションツールの制作などを経て独立。ライティング、コンテンツディレクションの他、広報PR・マーケティングのプランニングも行なう。

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丸毛 透(マルモ トオル)

インタビュー(人物)、ポートレート、商品撮影、料理写真をWeb雑誌中心に活動。

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