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Rust製Webレンダリングエンジン「Servo」、デスクトップアプリ作成フレームワーク「Tauri」を試験的に統合

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 Linux Foundation Europe傘下のプロジェクトである、Rustで書かれたWebレンダリングエンジンServoの開発チームは、WebフロントエンドとRustによるバックエンドを組み合わせたデスクトップアプリケーションを構築するためのフレームワークである、Tauriとの統合に関する最新アップデートを1月19日(現地時間)に公開した。

 今回のアップデートは、将来的なServoとTauriの統合のために行われており、WebviewライブラリであるWRYへのServoサポートの追加が行われている。現時点で作成されている概念実証は、本番環境には対応していないものの、servo-wry-demoブランチをチェックアウトして、READMEに従うことで試すことができる。

 さらに、ネイティブウィンドウ内の任意の場所に、Servo Webviewを配置することが可能になるとともに、半透明または透明の背景を与えられるようになった。また、1つのウィンドウにおける複数のWebviewサポートに向けた取り組みも行われている。

 あわせて、Servoと非Servoコンポーネントを含むアプリケーションの統合にあたって重要となる、オフスクリーンレンダリングの実現に向けた作業も行われており、サンプルブラウザであるservoshellではミニブラウザが無効化されている場合を除いて、オフスクリーンレンダリングが用いられるようになった。

 そのほか、初期ビルド時間が短縮され開発者エクスペリエンスの向上につながる、mozangleとmozjsをプリコンパイルする方法の検討も行われ、mozangleのC++部分をLinuxおよびmacOS上でダイナミックライブラリとして構築できるようになったものの、それらを配布して利用するには、さらに多くの作業が必要になるという。また、mozjsをプリコンパイルする方法については、C++パーツを静的ライブラリとしてビルドし、生成されたRustバインディングをキャッシュする方法と、動的ライブラリのビルドの、2つのアプローチが検討されている。

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https://codezine.jp/article/detail/18958 2024/01/26 16:00

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