プラットフォームチームはSATの何を解決するのか
チームトポロジーでは4つのチームが定義されていますが、その中心となるのがSATです。意訳すると「バリューストリームに最適化されたチーム」でしょうか。いわゆるプロダクトマネージャーを中心としたアジャイル開発チームをイメージしてもらうとわかりやすいかと思います。
チームトポロジーではこのSATが顧客価値を最大化するために、いくつかの考えが提唱されていますが、今回は「速いフロー(Fast Flow)」を実現するためにSATが必要とする能力を見ていきます。
顧客価値を最大化するためには、サービスをリリースして終了ではなく、リリース後に顧客からの直接の声や利用状況などのフィードバックを活かしながら、素早い追加機能開発や修正を行い、継続的に顧客向けの機能を素早くリリースしていく必要があります。
従来側の組織では開発チームが他部署に様々な依頼を行う必要があり、その都度待ち時間が発生しボトルネックになります。速いフローの実現には、開発に関する様々な工程を開発チームの中で完結する必要があります。また運用後も自分たちでオーナーシップを持ってそのサービスの継続開発をしていかなければなりません。
そのため、SATではビジネス、インフラ、QA、運用、場合によってはデザインの機能すら自チームに取り込み、チーム内で完結する必要があります。これには相当なスキルの獲得が求められます。また、連載第1回でも見た通り、様々な技術やツールが登場することでその習熟も必要となり、両面でSATの認知負荷はあがります。
これらの高い認知負荷を削減するために、他の3つのチームが登場します。3つのチームはすべてSATの認知負荷削減のために存在します。その中でPTが行うSAT向けの認知負荷の削減支援の方法論こそがPlatform Engineeringと言えます。ではPTはどのようにSATの認知負荷を削減していくのでしょうか?
