AIを徹底的に使い倒して次世代人材になろう
「今回の授業を受けた学生のなかには、今年3月に卒業して4月から社会に出てくる人もいる。彼らはプログラミング未経験からチャットAIを駆使して3カ月でデータ分析ができるようになった学生たち。もしかしたら皆さんの会社や部署にもそのような人材が入ってくるかもしれない」と、横山氏は新時代の到来について語る。
ITの進化によって効率的に学習できる環境が整備されたことを「知の高速道路」と呼ぶように、プログラミングやデータ分析を学ぶためのコンテンツはすでに公開されている。さらにチャットAIの登場によって、「隣の席で教えてくれる先輩」の存在までもが自動化されつつあるのだ。
「もはや『知の高速道路』どころではないほどに学習環境はさらに加速していて、それを活用することでもっと遠くまで行ける。それこそ『知の空港(ターミナル)』と呼べるのではないか」(横山氏)
今回の授業のようにチャットAIを活用した経験を持つ学生もいれば、そうでない学生もいる。「これまで以上にITやAIに関する格差は広がっていく。だからこそ、僕らも新世代のテクノロジーを楽しみましょう。デベロッパーとしても、チャットAIに助けてもらうことでより多くのことを学べる。新しいプログラミング言語を学ぶのも良いし、新しいクラウドインフラを試すのも良い。よかったらデータ分析にも挑戦してみてほしい」と、横山氏は会場に呼びかけた。
さらに横山氏は、「僕たち自身がAIを徹底的に使い倒して次世代人材になるべきだ」と強調。AIを通して実現できることの事例として、自身がチャットAIを活用して1日で作成した同社の漫画広告を紹介した。
「自社の漫画広告だって、アイデアを思いついた当日にリリースできるような時代がすでに来ている。デベロッパーとしてこの時代に生まれたことを喜び、全力で楽しみましょう。飛行機に乗れば世界中に行けるように、僕たちもどこへでも飛んでいける。セッションを聞いて終わりにせず、挑戦してほしい」(横山氏)