仏Mistral AIは、同社初となるコードモデル「Codestral」を、5月29日に発表した。
Codestralは、コード生成タスク専用に設計されたオープンウェイト生成AIモデルで、Python、Java、C、C++、JavaScript、Bashといったもっとも人気のある言語を含む80以上のプログラミング言語による、多様なデータセットでトレーニングされている。また、SwiftやFortranといった特定の言語でも優れたパフォーマンスを発揮し、さまざまなコーディング環境やプロジェクトにおいて開発者を支援する。
Codestralの利用によって、コーディングの完成、テストの記述、Fill-In-the-Middleメカニズムを使用した部分的なコードの完成が可能になるとともに、開発者のコーディングスキルが向上し、エラーやバグによるリスクの軽減につながる。
Codestralは、研究やテストが目的ならHuggingFaceからダウンロードして、無料で使い始められる。
あわせて、IDE内でInstructまたはFill-In-the-Middleルートを使用するユーザー向けとなる専用のエンドポイントcodestral.mistral.aiが追加された。同エンドポイントのAPIキーは個人レベルで管理され、通常の組織のレート制限には縛られない。また、8週間のベータ期間中は無料で使用できる。ただし、サービス品質の確保を目的として、使用は順番待ちリストで制限されている。
通常のAPIエンドポイントapi.mistral.aiも用意されており、ここではクエリがトークンごとに課金される。同エンドポイントは、リサーチやバッチクエリ、サードパーティアプリケーションの開発に適している。
そのほか、無料の会話型インターフェースle Chatを経由したCodestralへのアクセスも可能となっており、Codestralとの自然かつ直感的な対話によって、同モデルの機能を利用できる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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