対象読者
IoTに興味があり、C#と電子工作の基本的な知識がある方を対象とします。C#や電子工作のごく初歩的な説明は割愛していますので、「C#ではじめるラズパイIoTプログラミング」の記事なども併せて参照してください。
はじめに
連載第4回の今回は、シフトレジスタを使用して、7セグメントLEDを制御するプログラムを作成します。
7セグメントLED
7セグメントLEDとは、数字表示に特化したデジタル表示モジュールです。かつては、電卓や時計をはじめ、いろいろな電子機器で目にしたものですが、今ではあまり見かけなくなりました。
7セグメントLEDは、名前のとおり7つのLED素子(セグメント)が数字の8のように配置されています。実際には、さらに小数点(dp:デシマルポイント)用のLED1つがあり、合計8つのLEDが埋め込まれています。各LEDを複数発光させることで、数字や一部の英字などを表現します。
7セグメントLEDには、各LEDの接続方法により、アノード・コモンとカソード・コモンがあります。アノード・コモンは、それぞれのLEDのアノード端子をまとめたもの、カソード・コモンは、カソード端子をまとめたものです。
7セグメントLEDのピンは、10端子あり、アノード・コモンでは、次のような接続になっています。
ピン番号 | 配置 |
---|---|
1 | カソード e |
2 | カソード d |
3 | 共通アノード |
4 | カソード c |
5 | カソード dp |
6 | カソード b |
7 | カソード a |
8 | 共通アノード |
9 | カソード f |
10 | カソード g |
各LED素子には、一般に図のような英字(a~h、dp)が割りふられています。