柔軟にカスタマイズできるのがOkta CICのメリット
これらOkta CICでの各種ID統合化の事例のように、顧客のビジネスモデルにより認証の仕組みは何らかカスタマイズが必要になるのが普通だ。その場合、カスタムデータベースを用いた移行時のプロコード処理、対象システムへのユーザー情報プロビジョニングの持ち込み、さらにはOkta CICを中心とした認証基盤の構築に旧認証基盤を連携させることも「柔軟にカスタマイズできるところが、Okta CICを導入する大きなメリットだと考えています」と大岡氏は言う。
Okta CICは、導入して終わりではない。導入の検討時~導入後もさまざまな付帯要件を、気にかける必要がある。たとえば、ユーザー向けの各種画面作成や、ユーザーデータ管理で、あるいは複数プラットフォーム間でのデータ連携機構の作成なども必要になるだろう。
これら全てをユーザー企業が実施するのは、大きな負担だ。マクニカとフレクトでは、両社が協業してOkta CIC導入に関わる検討フェーズ、付帯要件含む導入、構築フェーズ、さらにはその後のアフターサポートまで「一貫したサービスを提供する、総合支援体制を整えています」と牧氏。ID基盤の統合を検討しているならば、ぜひ両社に問い合わせてほしいと言う。
高度な認証基盤の構築は、もはや当然のこととなっている。しかし、その構築に多くの労力、時間、コストを費やすのは非効率だ。「認証基盤構築はプロフェッショナルに任せ、自社はサービスの本質的な価値向上に集中すべきです。それが、より良いサービス開発につながるでしょう」と牧氏は語る。