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MicrosoftがTypeScript 5.6を公開、意味のない真偽式をエラーとして検出

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 米Microsoftは、プログラミング言語「TypeScript」の新版となるバージョン5.6を9月9日(現地時間)に公開した。TypeScriptはApache License Version 2.0で公開しているオープンソースソフトウェア。

 今回の新版ではまず、if文などの真偽式のうち、真か偽のどちらかにしかなり得ないものをコンパイル時に検出してエラーとするようになった。このような真偽式は、ちょっとしたミス、あるいはいろいろ考えすぎた結果として記述してしまうことが多いが、文法に違反しているわけではないので問題なく実行できる。しかし、Microsoftが調べたところ、このような記述がバグの原因になっていることが多いということが分かった。

 そして、ECMAScriptの新機能として提案されているイテレータメソッドに対応した。イテレータを使って複数のデータを対象に繰り返し処理をする際に、「map」や「filter」などのメソッドを使って、条件に当てはまるデータだけを抜き出すなどの処理が可能になる。

 ほかにも、コンパイル時に型チェックを省く「--noCheck」オプションが使えるようになった。型チェックが必要ない場面で、このオプションを使うと、コンパイル時間が短くなる。そして、コンパイラの「--build」モードでは、エラーを見付けた時点でコンパイルを中断し、何のファイルも出力しなかったが、今回のバージョンからはコンパイル中にエラーを見付けてもコンパイルを続け、可能な範囲で作成したJavaScriptファイルを出力するようになった。

 このほかにも新機能がいくつか加わっている。

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https://codezine.jp/article/detail/20189 2024/09/13 12:00

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