米Microsoftは、多機能コードエディタ「Visual Studio Code」の、Python/Jupyter向け拡張機能の2024年10月版を、10月4日(現地時間)に公開した。
新版ではまず、Pythonコードをテストする際に、テストできた割合(カバレッジ)を表示させることが可能になった。この機能を利用するには、設定ファイル「settings.json」に「"python.experiments.optInto"」という項目を作って、「["pythonTestAdapter"]」と設定する必要がある。また、テストフレームワークや、それに対応する機能拡張もいれておく必要がある。
設定を変更すると、テストエクスプローラーに、カバレッジを計測しながらテストを実行させるボタンが現れる。このボタンを押すと、開発中のプロジェクトのコードをすべてテストし、テストが完了した割合をファイルごとに表示する。
また、言語サーバー「Pylance」の働きを抑制することも可能になった。コンピューター資源が乏しい端末で開発しているときは、バックグラウンドで言語サーバーが動作するだけでも、コードの入力がしにくくなることがある。そのようなときは、この機能を使ってPylanceの働きを抑制することで、快適に入力できるようになる。
この機能を利用するには、設定ファイル「settings.json」の「python.analysis.languageServerMode」という項目を「light」と設定する(標準は「default」)。設定を変更するとPylanceが一部しか働かなくなり、IntelliSenseによる補完も一部しか利用できなくなる。
さらに、macOS版とLinux版では、Pythonの対話型インタプリタ「REPL」を使うときに便利な機能が加わった。この機能を利用すると、Visual Studio Code内のターミナルでREPLを利用するときに、同じコマンドの再実行や、過去に実行したコマンドを呼び出すことなどが簡単な操作でできるようになる。
ほかにもいくつかの機能が新たに加わっている。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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