自らの経験を後進に還元し、エンジニア1人1人の成長につなげる
経験からの学びを基に、川崎氏は「十人十色のキャリアパスを創る下地」を創るべく、部下の多様なキャリア実現を積極的に支援する方針を示す。具体的には、1on1などで短期~中長期のキャリア相談を受けることで、エンジニア1人1人の将来像を描く手伝いをする考えだ。
加えて、キャリアパスの情報発信も今後取り組む課題の1つだ。マネジメントになかなか興味を示さないエンジニアも少なくないが、「たとえマネージャーというキャリアを歩まなくとも、異なる立場を経験することはエンジニアとしての大きな財産であり、キャリアパスにつながる」というメッセージをしっかり伝えていくとした。
「キャリアパスは十人十色で唯一無二。チャンスをつかめるかどうかは、考え方と行動次第だ」と述べる川崎氏。スペシャリストと自分を比較し、コンプレックスを感じる瞬間もあるかもしれない、と理解を示しつつ、「自分は会社にどう貢献できるか、個人としてどういう成長につなげたいかという前向きな考え方や、行動に繋げていけば道は開ける」と説く。
講演の最後には、「積み重ねた経験は裏切らない」と言い切った川崎氏。多角的に視野を広げ、自分にしか歩めないキャリアを発見することで、競合相手のいないブルーオーシャンへとこぎ出すことができるのだ。
