米Amazon Web Servicesは、開発者が使い慣れたプログラミング言語でクラウドインフラストラクチャを定義できる、オープンソースのフレームワーク「AWS Cloud Development Kit(CDK)」において、安全に削除可能なデータを判断する方法を提供する「CDK Garbage Collection」のプレビュー版を、2月21日(現地時間)にリリースしている。
CDKにおける、アセットを大規模に活用した開発では、時間の経過とともにブートストラップされたバケットやリポジトリに、古いデータや使用されていないデータが蓄積される。一方で、ユーザー自身がこのデータをクリーンアップしようとしても、安全に削除できるデータを判断する明確な方法は提供されていなかった。
今回、プレビュー公開されたCDK Garbage Collectionでは、ブートストラップされたAmazon S3バケットと、Amazon ECRリポジトリ内にある古いアセットを自動的に削除する機能で、AWS CDK 2.165.0から使える。
なお、CDK Garbage Collectionの実行中は、どのアセットが使用中かを確認すべく、すべてのスタックのテンプレートを収集する。アセットのアップロードとスタックのデプロイメントの間にガベージコレクションが実行される場合、最新のスタックデプロイメントを検出できないものの、最新のアセットは検出するという状況が発生する可能性がある。そのような場合、CDK Garbage Collectionがそれらのアセットを削除してしまう可能性があることから、CDK Garbage Collection実行中にスタックをデプロイすることは推奨されない。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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