Amazon Web Services(AWS)は、「Pixtral Large 25.02」モデルが、フルマネージドサーバレスオファリングとして、「Amazon Bedrock」で利用できるようになったことを、4月8日に発表した。同社は、「Pixtral Large」をフルマネージドサーバレスモデルとして提供する、初の大手クラウドプロバイダとなる。
Pixtral Largeは、仏Mistral AIによって開発された高度なビジョン機能と強力な言語理解を組み合わせた、同社初のマルチモーダルモデル。128Kのコンテキストウィンドウを備えており、複雑な視覚推論タスクに適している。
同モデルは、多言語対応の面でも優れており、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、中国語、日本語、韓国語、ポルトガル語、オランダ語、ポーランド語といった、非常に数多くの言語をサポートする。あわせて、Python、Java、C、C++、JavaScript、Bash、Swift、Fortranといった、80を超えるプログラミング言語でトレーニングされているため、堅牢なコード生成および解釈機能を提供する。
Amazon Bedrockでは、複数のAWSリージョンにおけるクロスリージョン推論を通じてPixtral Large 25.02が利用可能になっており、複数の地理的リージョンにまたがる単一の大規模基盤モデルにアクセスできる。クロスリージョン推論によって、推論リクエストを地理的にもっとも近いエンドポイントにルーティング可能となり、レイテンシが低減される。また、データ処理を必要な地理的境界内に維持することで、規制コンプライアンスの遵守にも役立つ。システムは、これらのリージョンレベルのデプロイ全体でトラフィックのルーティングと負荷分散を自動的に処理するため、シームレスなスケーラビリティと冗長性が提供され、モデルが実際にデプロイされている個々のリージョンを追跡する必要はない。
Amazon Bedrock上のPixtral Largeは、米国東部(オハイオ、バージニア北部)、米国西部(オレゴン)、欧州(フランクフルト、アイルランド、パリ、ストックホルム)のAWSリージョンにおけるAPIエンドポイントを通じて利用できる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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