米Microsoftは、「Azure AI Foundry」と「Copilot Studio」への、Agent2Agent(A2A)の近日中の導入を予定していることを、5月7日(現地時間)に発表した。
A2Aは、構造化されたエージェント通信を実現し、目標の交換、状態の管理、アクションの呼び出し、安全かつ監視可能な結果の送信といった、一連の処理を行うオープンなプロトコル。
開発者は、Semantic KernelやLangChainといった使い慣れたツールを使用して、相互運用性を確保できる。また、すべての呼び出しがMicrosoft Entra、相互TLS、Azure AI Content Safety、完全な監査ログといった、エンタープライズ品質の安全対策によって保護されている。
Azure AI FoundryへのA2Aの導入によって、ガバナンスとSLAを維持しつつ、社内のCopilot、パートナーツール、運用インフラストラクチャにまたがる複雑なマルチエージェントワークフローの構成が可能になる。
Copilot Studioエージェントは、他のプラットフォームで構築されたものや、Microsoftの外部でホストされているものも含めて、外部エージェントを安全に呼び出せる。
これらのアップデートを通じて、企業は組織やクラウドの境界を越えて拡張できる、インテリジェントシステムの構築が可能になるほか、Microsoftの貢献によって業界全体でオープンなA2Aプロトコルの開発および導入が加速される。
Microsoftは、GitHubのA2Aワーキンググループへの参加を通じて、仕様とツールの開発に貢献しており、Azure AI FoundryとCopilot StudioにおけるA2Aのパブリックプレビューは、まもなくリリースされる。
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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)
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