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AWS、VMwareワークロードのモダナイゼーションを加速させる「AWS Transform for VMware」の一般提供を開始

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 米Amazon Web Servicesは、VMwareワークロードのモダナイゼーションを加速させるべく、特別に構築された最初のエージェント型AIエクスペリエンスである、「AWS Transform for VMware」の一般提供を5月16日(現地時間)に発表した。

 AWS Transform for VMwareは、アプリケーションの検出、依存関係のマッピング、移行計画、ネットワーク変換、Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)インスタンスの最適化を自動化し、手作業の労力を削減してクラウド導入を加速する。VMwareネットワーク設定のAWSネイティブな構成要素への変換、スムーズな切り替えのための依存関係を考慮した移行ウェーブのオーケストレーションに対応している。

 同サービスでは、特定の移行シナリオに対応するように設計された4つの異なるワークフロータイプを提供することで、VMwareからAWSへの移行における特定の側面(ネットワーク変換、サーバー移行、包括的なエンドツーエンド移行)への集中を可能にする。

 提供されるワークフロータイプは以下の通り。

  • End-to-End Migration:ディスカバリ、ウェーブプランニング、VPC設定、ネットワークデプロイメント、サーバ移行を通じて、ユーザーを案内する包括的なワークフロー
  • Network Migration Only:ネットワーク変換に焦点を当て、VPC設定とデプロイを処理する
  • Network and Server Migration:ネットワーク設定とデプロイをサーバ移行機能と組み合わせたもの
  • Discovery and Server Migration:ユーザーによるディスカバリの実行、ウェーブプランの生成、およびサーバー移行の実行

 AWS Transform for VMwareは、AWS Application Migration Service(MGN)と統合されており、AWS Transformコンソールから直接MGN移行ライフサイクル全体を管理できるため、すべてのMGN関連タスクのための一元化されたインターフェイス提供によって、移行プロセスが合理化される。同サービスでは、以下のことが可能となっている。

  • MGNエージェントのインストールおよびソースサーバの追加
  • カットオーバー前にアプリケーションの機能を確認するためのテストインスタンスの起動
  • 移行状況の追跡
  • カットオーバーの実行

 同サービスでは、ソースサーバ全体への自動エージェントデプロイメントのためにMGN Connectorを統合しており、MGN Connectorはソース環境内の自動化サービスとして機能し、効果的に動作するために特定のコンポーネントを必要とする。具体的には、AWS Secrets Managerに保存された管理者資格情報、ソースサーバ上のサポートされているOS、TCPポート1500および443を経由したMGN Connectorからソースサーバへのネットワーク接続が必要となる。

 MGN Connectorのデプロイメントは、必要なIAMロール、ポリシー、ネットワークコンポーネントを確立して、AWS Systems Manager、AWS Secrets Manager、MGNサービスアクセスの権限を設定する、AWS CloudFormationテンプレートを使用して自動化できる。

 あわせて、AWS Transformコンソール内では、既存のコネクタを選択するか、新しいコネクタを作成して、管理者資格情報を含む適切なAWS Secrets Managerシークレットに関連付けることによって、 MGN Connectorの構成が可能になっているほか、ソースサーバに手動でレプリケーションエージェントをデプロイするオプションも用意されている。また、エージェントがMGN Connectorまたは手動インストールを通じてデプロイされると、サービスは設定タスクを管理し、AWS Transformインターフェイスを通じてデプロイメントステータスの更新を提供する。

 さらに、RVToolsエクスポート(.csvと.xlsxの両方)とVMware NSXエクスポートを使用して、AWSでのネットワークトポロジをモデル化およびデプロイできる。RVToolsのみを使用することで、既存のVMwareネットワークに一致するVPCの構築が可能で、NSXを使用する場合は既存のNSXネットワークをAWSへシームレスに変換して移行できる。VMware NSX設定データは、オープンソースのImport/Export for AWSユーティリティを使用して、VMware環境から効率的にエクスポート可能で、NSXデータのインポートによってAWS Transformはセキュリティグループの構築にも対応する。

 AWS Transformは、CloudFormationとAWS Cloud Development Kit(CDK)の両方でネイティブなAWSネットワーク設定を生成し、AWS Transformにネットワーク設定を自動的にデプロイさせることも可能なほか、生成されたCloudFormationまたはCDKコードをダウンロードして既存のビルドプロセスに統合することで、手動でデプロイするオプションも用意されている。

 AWS Transform for VMwareは現在、評価と変換を含む主要機能を無料提供しているため、初期費用なしで移行とモダナイゼーションを加速できる。

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