CodeZine(コードジン)

特集ページ一覧

Struts 2入門(1)~基本形で理解する仕組みと構造~

作りながら学ぶJavaアプリケーションフレームワーク

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
2008/03/21 14:00
目次

Struts 2アプリケーションの作成 1

 ここでは、いわゆるHelloWorldアプリケーションを作ります。起動ページのリンクをクリックをすると、その下に文字が表示されるというものです。ごく簡単ながら、基本型ともいえるこのアプリケーションを構成するファイルを1つずつ追っていけば、Struts 2での基本的なフローが理解できるはずです。

起動ページ
起動ページ
クリック後のページ
クリック後のページ

 では、Eclipseで実際に作ってみることにしましょう。まずは、プロジェクトを作成します。

 Eclipseのメニューから、[ファイル]-[新規]-[プロジェクト]を選択し、新規Tomcatプロジェクトを選びます。本稿ではプロジェクト名を、「HelloProject」としました。次のTomcatの設定は、デフォルトのままでかまいません。

 Struts 2でのWebアプリケーションはJave EEベースなので、基本のファイル構造はおなじみの次のようになります。

基本のファイル構造
 <ContextRoot>
  └ /WEB-INF
     ├ /classes
     └ /lib

 今回作るアプリケーションのプロジェクト全体のファイル構造は、次の図のようになります。必要なファイルを順に説明していくことにしましょう。

プロジェクト全体のファイル構造
プロジェクト全体のファイル構造

Struts 2本体のコピー

 まずは、ここでStruts 2本体をコピーしておきましょう。struts-2.0.11-all.zipを解凍してできたlibディレクトリ以下のファイルが、Struts 2本体とプラグインファイルです。その中で基本となるのは次の5ファイルです。

  • commons-logging-1.0.4.jar
  • freemarker-2.3.8.jar
  • ognl-2.6.11.jar
  • struts2-core-2.0.11.jar
  • xwork-2.0.4.jar

 これらのJARファイルをドラッグ&ドロップして、WEB-INF/libにコピーしておきます。今回は、この5つのファイル以外は使用しません。

web.xml

 次に、デプロイメント・ディスクリプタ(web.xml)を作成しましょう。web.xmlは、Webアプリケーションの設定を記述するファイルで、WEB-INFフォルダの直下に置きます。web.xmの中身は、次のようになります。なお、今回の開発環境のTomcat 6.0.16では、Servlet APIのバージョンは2.5に準拠していますが、以下のファイルの内容は、バージョン2.4の環境でも使えるように記述しています。

web.xml
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
<web-app id="WebApp_9" version="2.4" xmlns="http://java.sun.com/xml/ns/j2ee"
 xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance"
 xsi:schemaLocation="http://java.sun.com/xml/ns/j2ee http://
                     java.sun.com/xml/ns/j2ee/web-app_2_4.xsd">

    <filter>
        <filter-name>struts2</filter-name>
        <filter-class>org.apache.struts2.dispatcher.FilterDispatcher
        </filter-class>
    </filter>

    <filter-mapping>
        <filter-name>struts2</filter-name>
        <url-pattern>/*</url-pattern>
    </filter-mapping>

    <welcome-file-list>
        <welcome-file>index.jsp</welcome-file>
    </welcome-file-list>

</web-app>

 <filter>で、FilterDispatcherクラスからなるstruts2というフィルタを定義しています。<filter-mapping>は、フィルタを呼び出すURIパターンの関連付けで、ここではすべてのリクエストがstruts2フィルタを通る設定になっています。このフィルタの設定は、基本的には、アプリケーションごとに変更する必要はありません。Struts 1では、ここで直接サーブレットを指定していましたが、struts 2では、Java Servlet API 2.3で取り入れられたフィルタを利用する設定となっています。FilterDispatcherというフィルタクラスがすべてのリクエストを受けて、処理を割り振るようになっているのです。<welcome-file-list>とは、いわゆるウェルカムページの指定で、ApacheでのDirectoryIndexと同様です。

 ここでのポイントは、Struts 2では、FilterDispatcherクラスがフィルタとしてすべてのリクエストを処理しているということです。すなわち、前述のMVCパターンでのC、コントローラにあたります。


  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

バックナンバー

連載:作りながら学ぶJavaアプリケーションフレームワーク

もっと読む

著者プロフィール

  • WINGSプロジェクト 高江 賢(タカエ ケン)

    <WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂...

  • 山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

    静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for ASP/ASP.NET。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。 主な著書に「入門シリーズ(サーバサイドAjax/XM...

あなたにオススメ

All contents copyright © 2005-2022 Shoeisha Co., Ltd. All rights reserved. ver.1.5