Struts 2アプリケーションの作成 1
ここでは、いわゆるHelloWorldアプリケーションを作ります。起動ページのリンクをクリックをすると、その下に文字が表示されるというものです。ごく簡単ながら、基本型ともいえるこのアプリケーションを構成するファイルを1つずつ追っていけば、Struts 2での基本的なフローが理解できるはずです。
では、Eclipseで実際に作ってみることにしましょう。まずは、プロジェクトを作成します。
Eclipseのメニューから、[ファイル]-[新規]-[プロジェクト]を選択し、新規Tomcatプロジェクトを選びます。本稿ではプロジェクト名を、「HelloProject」としました。次のTomcatの設定は、デフォルトのままでかまいません。
Struts 2でのWebアプリケーションはJave EEベースなので、基本のファイル構造はおなじみの次のようになります。
<ContextRoot>
└ /WEB-INF
├ /classes
└ /lib
今回作るアプリケーションのプロジェクト全体のファイル構造は、次の図のようになります。必要なファイルを順に説明していくことにしましょう。

Struts 2本体のコピー
まずは、ここでStruts 2本体をコピーしておきましょう。struts-2.0.11-all.zipを解凍してできたlibディレクトリ以下のファイルが、Struts 2本体とプラグインファイルです。その中で基本となるのは次の5ファイルです。
- commons-logging-1.0.4.jar
- freemarker-2.3.8.jar
- ognl-2.6.11.jar
- struts2-core-2.0.11.jar
- xwork-2.0.4.jar
これらのJARファイルをドラッグ&ドロップして、WEB-INF/libにコピーしておきます。今回は、この5つのファイル以外は使用しません。
web.xml
次に、デプロイメント・ディスクリプタ(web.xml)を作成しましょう。web.xmlは、Webアプリケーションの設定を記述するファイルで、WEB-INFフォルダの直下に置きます。web.xmの中身は、次のようになります。なお、今回の開発環境のTomcat 6.0.16では、Servlet APIのバージョンは2.5に準拠していますが、以下のファイルの内容は、バージョン2.4の環境でも使えるように記述しています。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> <web-app id="WebApp_9" version="2.4" xmlns="http://java.sun.com/xml/ns/j2ee" xmlns:xsi="http://www.w3.org/2001/XMLSchema-instance" xsi:schemaLocation="http://java.sun.com/xml/ns/j2ee http://java.sun.com/xml/ns/j2ee/web-app_2_4.xsd"> <filter> <filter-name>struts2</filter-name> <filter-class>org.apache.struts2.dispatcher.FilterDispatcher </filter-class> </filter> <filter-mapping> <filter-name>struts2</filter-name> <url-pattern>/*</url-pattern> </filter-mapping> <welcome-file-list> <welcome-file>index.jsp</welcome-file> </welcome-file-list> </web-app>
<filter>で、FilterDispatcherクラスからなるstruts2というフィルタを定義しています。<filter-mapping>は、フィルタを呼び出すURIパターンの関連付けで、ここではすべてのリクエストがstruts2フィルタを通る設定になっています。このフィルタの設定は、基本的には、アプリケーションごとに変更する必要はありません。Struts 1では、ここで直接サーブレットを指定していましたが、struts 2では、Java Servlet API 2.3で取り入れられたフィルタを利用する設定となっています。FilterDispatcherというフィルタクラスがすべてのリクエストを受けて、処理を割り振るようになっているのです。<welcome-file-list>とは、いわゆるウェルカムページの指定で、ApacheでのDirectoryIndexと同様です。
ここでのポイントは、Struts 2では、FilterDispatcherクラスがフィルタとしてすべてのリクエストを処理しているということです。すなわち、前述のMVCパターンでのC、コントローラにあたります。



java.sun.com/xml/ns/j2ee/web-app_2_4.xsd">
<filter>
<filter-name>struts2</filter-name>
<filter-class>org.apache.struts2.dispatcher.FilterDispatcher
</filter-class>
</filter>
<filter-mapping>
<filter-name>struts2</filter-name>
<url-pattern>/*</url-pattern>
</filter-mapping>
<welcome-file-list>
<welcome-file>index.jsp</welcome-file>
</welcome-file-list>
</web-app>