SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

特集記事

NetBeans6.1によるRuby on Rails開発環境構築手順書

NetBeansのインストールから動作確認まで

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

NetBeansは開発言語としてJava、C/C++、Ruby/RoRなどをサポートしており、Windows、Linux、Mac OS X、Solaris等複数のプラットフォームで実行できるIDEです。本稿ではNetBeansのダウンロードからインストール、設定、動作確認までを解説し、NetBeansを使ってRuby/Ruby on Rails開発を行うための環境を構築します。

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

はじめに

目的

 NetBeansを使ってRuby/Ruby on Rails(以下RoR)開発を行うための環境を構築します。

想定読者

  • NetBeansを使ってRuby/RoRによる開発を行いたい人
  • なんらかの言語開発経験がある人
  • EclipseなどのIDEを使用したことがある人

NetBeansとは

 NetBeansは、Sun Microsystemsが無償で提供しているオープンソースのIDE(統合開発環境)です。開発言語としてJava、C/C++、Ruby/RoRなどをサポートしており、デスクトップ、Web、モバイルアプリケーションの作成に必要な機能を備えています。

 Javaで作成されておりJDKがあれば動作するため、Windows、Linux、Mac OS X、Solarisなど複数のプラットフォームで実行できます。標準で利用できる高機能なエディタなどに加え、プラグインを追加して機能拡張することも可能です。

 最新版であるNetBeans6.1は、NetBeans6.0から大幅に機能改善が加えられており、Ruby/RoRの開発環境としても実用性の高いものとなっています。2008年6月5日にNetBeans6.1日本語版がリリースされ、オールインワンのIDEとして導入しやすいものとなっています。

 本稿ではリリースされたばかりのNetBeans6.1日本語版のインストールから動作確認までの導入手順を紹介します。

サポートされているOS

 NetBeans6.1はJava VM (Java仮想マシン) をサポートするOSで動作し、次に示すプラットフォームでテスト済みまたは動作することが判明しています。(詳細についてはNetBeans6.1のリリースノート を参照してください)

  • Microsoft Windows XP Professional SP2
  • Microsoft Windows Vista
  • Ubuntu 7.x
  • Red Hat EL 4
  • Solaris OS version 10 (SPARC)
  • Solaris OS version 10 (x86/x64 プラットフォーム版)
  • Macintosh OS X 10.4.9 Intel
  • Macintosh OS X 10.4.9 PPC
  • Java Desktop System 2
  • Microsoft Windows 2000 Professional SP4
  • Mac OS X 10.4.5 Intel
  • ほかのさまざまな Linux ディストリビューション (Red Hat Enterprise Linux など)

 今回は、WindowsXPを使って記事を進めていきます。

推奨ハードウェア構成

公式技術SE部推奨
プロセッサIntel Pentium4 2.6GHz
または同等のプロセッサ
Intel Core2 Duo 1.8GHz
または同等のプロセッサ
メモリ1GB2GB
空きディスク容量1GB1GB

事前準備とNetBeansのインストール

JDKのインストール

 NetBeansの実行にはJDK 5.0以上が必要になります。今回はJDK 6 Update 6を使用します。

  1. Java SE Downloadsサイトにアクセスします。
  2. JDK 6 Update 6の[ダウンロード]を選択します。
  3. JDK 6 Update 6をダウンロード
    JDK 6 Update 6をダウンロード
  4. Platformで[Windows]、Languageで[Multi-language]を選択後、ライセンスの同意にチェックをして[Continue]を選択します。
  5. [jdk-6u6-windows-i586-p.exe]を選択してダウンロードします。
  6. jdk-6u6-windows-i586-p.exeをダウンロード
     jdk-6u6-windows-i586-p.exeをダウンロード
  7. 「jdk-6u6-windows-i586-p.exe」を実行し、インストールを行います。
  8. 本稿では、設定はすべてデフォルトのままインストールしています。

RoR実行環境のインストール

 RoRでアプリケーションを作成する場合に必要となるRuby、RoR、DBMSをインストールします。それぞれを個別にインストールすることもできますが、InstantRails というツールを使うと一括してインストールすることができます。今回は、開発PCとして使用するWindowsXP端末にインストールします。

  1. InstantRailsのダウンロードページ にアクセスし、InstantRails-2.0-win.zipをダウンロードします。
  2. InstantRailsのダウンロードページ
    InstantRailsのダウンロードページ
  3. InstantRails-2.0-win.zip を解凍してできたフォルダ(InstantRails-2.0-win)を任意のフォルダに配置します。その際、フォルダ名にスペースを含まないようにした方が無難です。今回は「C:\apps\」配下に配置したものとして進めていきます(「C:\apps\InstantRails-2.0-win」)。
  4. 「C:\apps\InstantRails-2.0-win\InstantRails.exe」を実行して起動します。(注意事項:InstantRails.exe を実行するとMySQL とApache を起動するため、すでにMySQL やApache などをインストール・起動している場合は、それらのサービスを停止してから作業をしてください。)
  5. 初回起動時には、「Regenerate configuration files?」というポップアップが出てきます。OK と答えると配置されたディレクトリにあわせて設定ファイルが自動生成されます。Windowsファイアウォールのブロック警告が出た場合はブロックを解除してください。
  6. しばらく待機すると下図のように信号が青に変わります。信号が緑にならない場合は、「Apache」や「MySQL」のボタンで各サーバの再起動等を試してみてください。
  7. InstantRailsを起動
    InstantRailsを起動
  8. RubyとMySQLの実行プログラムにパスを通します。環境変数Pathの末尾に「;C:\apps\InstantRails-2.0-win\ruby\bin;C:\apps\InstantRails-2.0-win\mysql\bin;」を追加します。
  9. コマンドプロンプトを起動し、"ruby --version" "mysql --version"と入力してrubyコマンドとmysqlコマンドが実行できることを確認してください。
  10. ruby、mysqlコマンドが使えることを確認
    ruby、mysqlコマンドが使えることを確認

NetBeansのインストール

 NetBeans 6.1(Ruby版)をインストールします。

  1. NetBeans 6.1のダウンロードサイトにアクセスします。
  2. Ruby版の[Download]を選択します。
  3. NetBeans IDE ダウンロードバンドルでRubyを選択
    NetBeans IDE ダウンロードバンドルでRubyを選択
  4. 「netbeans-6.1-ml-ruby-windows.exe」を実行してインストーラを起動します。
  5. [次へ]を選択します。
  6. 使用許諾契約書画面で[ライセンス契約条件に同意する]にチェック入れて[次へ]を選択します。
  7. ライセンス契約条件に同意するにチェックをして次へ
    ライセンス契約条件に同意するにチェックをして次へ
  8. NetBeans IDE 6.1のインストール画面で[NetBeans IDE用のJDK]が[C:\Program Files\Java\jdk1.6.0_06]であることを確認して[次へ]を選択します。NetBeansIDEのインストール先は任意ですが、今回はデフォルトのままにしています。
  9. C:\Program Files\Java\jdk1.6.0_06と記述してあることを確認して次へ
    C:\Program Files\Java\jdk1.6.0_06と記述してあることを確認して次へ
  10. 概要画面で[インストール]を選択してインストールを開始します。
  11. セットアップ画面で[インストール終了後にNetBeans IDEを登録します]のチェックを外した後、[完了]を選択してインストールを終了します(今回はユーザー登録を行いません)。
  12. インストール終了後にNetBeans IDEを登録しますのチェックを外して完了
    インストール終了後にNetBeans IDEを登録しますのチェックを外して完了

 これでNetBeansのインストールが完了しました。次のページからはNetBeansの設定を行っていきます。

次のページ
NetBeansの設定

この記事は参考になりましたか?

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
特集記事連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

DTS 技術SE部(DTS ギジュツSEブ)

株式会社 DTS所属。業務内容は、主にJava/Web開発に役立つ技術の調査・推進。本年度はRuby/RoRに力を入れて活動中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

  • X ポスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
CodeZine(コードジン)
https://codezine.jp/article/detail/2578 2008/07/02 14:00

おすすめ

アクセスランキング

アクセスランキング

イベント

CodeZine編集部では、現場で活躍するデベロッパーをスターにするためのカンファレンス「Developers Summit」や、エンジニアの生きざまをブーストするためのイベント「Developers Boost」など、さまざまなカンファレンスを企画・運営しています。

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング