月間1億円を稼ぎ出すモンスターベンチャーのCEOが成功の秘訣を語る
Andrus氏が成功例として挙げた「You Plus」は、シリコンバレーにある、4人の開発者からなるソーシャルゲーム会社。MySpace上でNo.1のインストール数を誇るアプリケーション「Mobsters」などを開発、運営している。MySpaceを通じて毎月平均1億円を超える収入を得ているという。
Mobstersはミッションをクリアしていく事でお金を稼ぐRPG形式のゲーム。実行したいミッションを選び[DO It]ボタンをクリックすると結果がテキストで表示される。開発期間はわずか2週間、HTMLとJavaScriptで構成された非常にシンプルな作りだ。ゲーム内では稼いだお金を使って、武器や家などのアイテムを購入することができる。また、友人と協力して敵を倒したり、他のユーザーと対戦したりといった楽しみ方もある。こうした要素がバイラル効果を生み、公開からわずか3か月で1100万インストールという結果を生み出している。

You Plusの収入のうち、およそ半分はこのMobstersから得ている。そのマネタイズのポイントは、ゲームを有利に進めていく上で必要な「favor point」や「武器」などを設定した点にあると考えられる。これらを入手するためには、ユーザーはPayPalなどを利用し現金で購入、もしくはOfferpal Mediaの広告に掲載されている「アプリケーションをインストールする」「アンケートに答える」など要求されたアクションを実施しなければならない。その結果、高いコンバージョンレートと直接課金収入を生み出すことに成功しているようだ。
You PlusのCEO Dan Yue氏は「MySpaceは非常に安定したプラットフォームで、他のSNSよりスパムが少なく安全だ。スパムが少ないのは、開発に制限があるためで、一見、欠点のようだが、長い目で見ると使いやすいアプリケーションが開発できる」とMDP開発のメリットを語る。
「なにより、MySpace自体に必ずこうしなければならないという制限が少ないので、他のSNSユーザーに比べて、MySpaceユーザは楽しむことに貪欲だ」
アジアでも活性化するMDPアプリ開発、「TheGame08」の覇者は?
同日、会場では、MySpaceがアジア4カ国(日本、中国、韓国、インド)で実施したゲームアプリケーションコンテスト「TheGame08」の表彰式が行われた。見事グランドチャンピオンに選ばれたのは、インド代表Contests2win.comが開発した「youCharades」。「youCharades」ではユーザーが独自に作成したジェスチャービデオによるクイズに答え、正解すると得点が加算されランキング化されていく。友人にビデオを紹介しあったり、ランキングをチェックしたりといった、SNSのコミュニケーション性を活かしたアプリケーションとなっている。

惜しくも優勝は逃したが、日本代表の株式会社カヤックのクリエイター吾郷氏が作った「Ninja Webcam Game」も、YouTube APIを利用した非常にユニークなアプリケーションだ。「Ninja Webcam Game」はWebカメラをの認識機能を利用し、画面上に飛んでくる手裏剣を避けて遊ぶアクションゲーム。このゲームでは、開始30秒後に大量の手裏剣が飛来する。それらを必死に避ける姿は撮影され、そのままYouTubeにアップし、友人と視聴して楽しむことができる。
吾郷氏は「MDPを利用することで、自社サーバーを使った開発よりも大幅に工数を削減できる。また、通常のWebサービスの場合、公開するとまずユーザーを集めなければいけないが、MySpaceには既に2億人を超えるユーザーがいる。その巨大な市場に、後発でも参画していける点は大きい」とMDPにおけるWebアプリケーション開発の魅力を語る。
まだ日本でのMDP利用者はわずかだが、今後国内からも月間1億ドルを稼ぐ開発者が現れるかもしれない。
