まとめ
新しいバージョンのVisual Studio 2005では、RADツールを使って多層アプリケーションを作成する際の柔軟性が大幅に向上しています。型指定されたデータセット生成ツールを使用すると、データベースとUI/ビジネスロジックの間でデータが抽象化され、データベースのエンティティと属性に対するオブジェクト指向アクセスが可能になります。また、データセット生成ツールは、実質的に別の層に分離されたデータアクセスコードも提供します。パーシャルクラス機能を使うと、データセットコンポーネントに完全にアクセスできるビジネスロジック層を効果的に実装することができます。
Binding Sourcesコンポーネントは、UIをビジネスロジック層から切り離し、円滑なデータバインディングツールを提供することにより、アプリケーションを4階層アプリケーションに近い形に変化させます。また、[Data Sources]ウィンドウはプレゼンテーション層の短期生成を可能にし、N階層の環境を維持します。
データセットにデータを読み込む数行のコードを記述する必要があるとはいえ、わずか数分間で立派な多層アプリケーションを作成することができました。しかも、記述する必要があるのは独自のビジネスロジックを実装するためのコードだけです。
予告
本シリーズのパート3では、アプリケーションの機能を強化するためにビジネスロジック層でどのようなことができるかをより詳しく見ていきます。また、データアクセスコードの作成に役立つコード生成ツールもいくつか紹介します。さらに、データアクセスコードプロバイダを独立させて、同じアプリケーションから別々のデータベースサーバーを利用できるようにする方法も説明します。
関連情報
- MSDNライブラリ 『Overview of Visual Basic 9.0』 Erik Meijer・Amanda Silver・Paul Vick 著、2005年9月
- CoDe Magazine 『Drag once data binding』 Steve Lasker 著、2004年10月
- DevX 『A Pure Object-oriented Domain Model by a DB Guy, Part 1)』 Jimmy Nilsson 著、2002年9月
- MSDN Webcast 『New Data Features in Visual Studio 2005 Windows Forms (Level 200) 』
- MSDN Webcast 『Building Data-Bound Windows Forms Applications with Visual Studio 2005 (Level 200)』
