プラグインのインストール方法(1)更新マネージャを使う場合
新しいプラグインのインストール方法は2種類あります。1つはEclipseの「更新マネージャ」を用いる方法で、もう1つは「日本語化言語パック (サードパーティ版)」の場合と同様、アーカイブファイルを展開して配置する方法です。
なお、両方の方法を提供しているプラグインもあります。その場合は、アンインストールや管理のしやすさから、できるだけ更新マネージャを利用することをお勧めします。前項でご覧のとおり、更新マネージャを用いずにインストールしたプラグインはプラグイン単位でインストールされるので、フィーチャーの一覧には表示されません。
では、Eclipse.orgが提供するプラグイン開発用プラグイン「Eclipse Plug-in Development Environment」(PDE)を例に用いて、更新マネージャを利用した新しいプラグインのインストール方法を説明します。更新マネージャは、メニューの[ヘルプ(H)]→[ソフトウェア更新...]から呼び出します。実行すると「ソフトウェア更新およびアドオン」ウィンドウが開きます。
[インストール済みのソフトウェア]タブの方には、更新マネージャで更新可能なフィーチャーが表示されます。今回用いている「Eclipse IDE for Java Developers」パッケージの場合、Eclipseの基本システムに加えて下記の更新マネージャ対応フィーチャー群が含まれていることが分かります。
- バージョン管理システム(CVS)のクライアント
- Java開発ツール(JDT)
- XMLエディターとツール、XMLスキーマ定義(XSD)
- モデリング・フレームワーク(EMF)
- グラフィック・フレームワーク(GEF)
- タスク管理ツールMylyn
- 利用状況データ収集(UDC)
- Webアプリケーション開発ツール(WST=Web Standard Tools)
では[使用可能なソフトウェア]タブを開いて、PDEをインストールします。PDEは[Ganymede](※注)の中の[Java Development]に含まれています。探しやすくするには、[最新の使用可能なソフトウェア・バージョンのみ表示]のチェックをオンにして[すでにインストール済みの項目を含める]をオフにすると良いでしょう。
プラットホームによっては[Ganymede]ではなく[Ganymede Update Site]と表示されることがありますが、どちらも内容は同じです。
[Eclipse Plug-in Development Environment]のチェックをオンにして、[インスト-ル...]ボタンをクリックします。要件および依存関係の計算が行われた後、[インストール]ウィンドウが表示されます。
確認し[次へ]をクリックすると、ライセンスのレビューが表示されます。
確認し[使用条件の条項に同意します]をチェックして[終了]をクリックすると、インストールが開始されます。
インストール中、[バックグラウンドで実行]をクリックすると、Eclipseに戻って作業することもできます。
インストールが終了すると、Eclipseの再始動を求めるウィンドウが表示されます。
メッセージのとおり、いくつかのアドオン(フィーチャー、プラグイン)では再始動しなくても変更が反映される場合がありますが、安定性を考えて[はい]をクリックして再始動させることをお勧めします。OSの再起動は必要ありません。
PDEをインストールすると、Eclipseの「ようこそ」画面にある概要(Overview)とチュートリアル(Tutorials)に[Eclipse Plug-in Development]が追加されます。Eclipse再始動直後には「Overview」画面が表示されます。
これで、PDEが導入されたことを確認できます。
なお、ソフトウェアの更新およびアドオンに表示されないフィーチャーで、更新マネージャに対応している場合は、「ソフトウェアの更新およびアドオン」ウィンドウの[使用可能なソフトウェア]タブにある[サイトの追加(A)]をクリックしてサイトのURLを追加すれば利用できるようになります。また、このウィンドウの[インストール済みのソフトウェア]タブにある[アンインストール(U)...]をクリックすると、不用なフィーチャーを安全確実に削除できます。