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Eclipse 3.4からはじめるIDE入門

Eclipse 3.4プラグインのインストール/設定方法 ~Eclipse 3.4入門~

第3回


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プラグインのインストール方法(1)更新マネージャを使う場合

 新しいプラグインのインストール方法は2種類あります。1つはEclipseの「更新マネージャ」を用いる方法で、もう1つは「日本語化言語パック (サードパーティ版)」の場合と同様、アーカイブファイルを展開して配置する方法です。

 なお、両方の方法を提供しているプラグインもあります。その場合は、アンインストールや管理のしやすさから、できるだけ更新マネージャを利用することをお勧めします。前項でご覧のとおり、更新マネージャを用いずにインストールしたプラグインはプラグイン単位でインストールされるので、フィーチャーの一覧には表示されません。

 では、Eclipse.orgが提供するプラグイン開発用プラグイン「Eclipse Plug-in Development Environment」(PDE)を例に用いて、更新マネージャを利用した新しいプラグインのインストール方法を説明します。更新マネージャは、メニューの[ヘルプ(H)]→[ソフトウェア更新...]から呼び出します。実行すると「ソフトウェア更新およびアドオン」ウィンドウが開きます。

図6:[ヘルプ(H)]→[ソフトウェア更新...]を選択し、更新マネージャを開く
3-6.ppt

 [インストール済みのソフトウェア]タブの方には、更新マネージャで更新可能なフィーチャーが表示されます。今回用いている「Eclipse IDE for Java Developers」パッケージの場合、Eclipseの基本システムに加えて下記の更新マネージャ対応フィーチャー群が含まれていることが分かります。

  • バージョン管理システム(CVS)のクライアント
  • Java開発ツール(JDT)
  • XMLエディターとツール、XMLスキーマ定義(XSD)
  • モデリング・フレームワーク(EMF)
  • グラフィック・フレームワーク(GEF)
  • タスク管理ツールMylyn
  • 利用状況データ収集(UDC)
  • Webアプリケーション開発ツール(WST=Web Standard Tools)

 では[使用可能なソフトウェア]タブを開いて、PDEをインストールします。PDEは[Ganymede](※注)の中の[Java Development]に含まれています。探しやすくするには、[最新の使用可能なソフトウェア・バージョンのみ表示]のチェックをオンにして[すでにインストール済みの項目を含める]をオフにすると良いでしょう。

※注

 プラットホームによっては[Ganymede]ではなく[Ganymede Update Site]と表示されることがありますが、どちらも内容は同じです。

 [Eclipse Plug-in Development Environment]のチェックをオンにして、[インスト-ル...]ボタンをクリックします。要件および依存関係の計算が行われた後、[インストール]ウィンドウが表示されます。

図7:[使用可能なソフトウェア]タブから、[Ganymede]-[Java Development]-[Eclipse Plug-in Development Environment]にチェックをし、[インストール]
3-7.ppt

 確認し[次へ]をクリックすると、ライセンスのレビューが表示されます。

図8:内容を確認し、[次へ]
3-8.ppt

 確認し[使用条件の条項に同意します]をチェックして[終了]をクリックすると、インストールが開始されます。

図9:使用条件に同意し、[終了]をクリック
3-9.ppt

 インストール中、[バックグラウンドで実行]をクリックすると、Eclipseに戻って作業することもできます。

図10:[バックグラウンドで実行]をクリックすることで、Eclipseでの作業を進めながら、インストールが可能
3-10.ppt

 インストールが終了すると、Eclipseの再始動を求めるウィンドウが表示されます。

図11:インストール後、「Eclipseを再始動しますか?」と聞かれるので、[はい]を選択
3-11.ppt

 メッセージのとおり、いくつかのアドオン(フィーチャー、プラグイン)では再始動しなくても変更が反映される場合がありますが、安定性を考えて[はい]をクリックして再始動させることをお勧めします。OSの再起動は必要ありません。

 PDEをインストールすると、Eclipseの「ようこそ」画面にある概要(Overview)とチュートリアル(Tutorials)に[Eclipse Plug-in Development]が追加されます。Eclipse再始動直後には「Overview」画面が表示されます。

図12:Overview画面に[Eclipse Plug-in Development]が追加される
3-12.ppt

 これで、PDEが導入されたことを確認できます。

 なお、ソフトウェアの更新およびアドオンに表示されないフィーチャーで、更新マネージャに対応している場合は、「ソフトウェアの更新およびアドオン」ウィンドウの[使用可能なソフトウェア]タブにある[サイトの追加(A)]をクリックしてサイトのURLを追加すれば利用できるようになります。また、このウィンドウの[インストール済みのソフトウェア]タブにある[アンインストール(U)...]をクリックすると、不用なフィーチャーを安全確実に削除できます。

次のページ
プラグインのインストール方法(2)アーカイブファイルを展開して配置する場合

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平野正喜@ランドッグ・オーグ(ヒラノマサキ)

フリーのIT系執筆者&講使(※)の「ランドッグのマウ」こと平野正喜(HIRANO Masaki)です。【略歴】 1962年札幌市生まれ。今で言うIT企業のシステムエンジニア、プロジェクトリーダー、システムコンサルタント、採用担当などを経て独立し、2002年11月にランドッグ・オーグ平野正喜事務所(h...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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