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Eclipse 3.4からはじめるIDE入門

Eclipse 3.4プラグインのインストール/設定方法 ~Eclipse 3.4入門~

第3回


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その他のお勧めプラグイン

 では、JStyle以外のお勧めプラグインをいくつか紹介しましょう。今回は主にJavaプログラミングにおいて有用な、フリーのプラグインを選びました。

Amateras UML(クラス図やシーケンス図を描画)

 クラス図やシーケンス図を描画するUMLモデリング・ツールです。既存のJavaソースファイルからクラス図を生成したり、クラス図からJavaソースファイルを生成できます。

 インストール方法などの詳しい情報は「Project Amateras」のWebページをご覧ください。更新マネージャには対応していません。

 下図は、「HelloEclipse.java」からクラス図「newfile.cld」を作成して編集し、スーパークラスSuperHelloを定義してから、Javaソースファイルに反映させた結果です。

図18:クラス図の作成からソースの生成、反映の流れ
3-18.ppt

CheckStyle(コーディングルールのチェック)

 Java用のコーディング・チェック・ツールです。設定したルールに従って、プログラムの記述をチェックできます。コンパイルや実行には問題がなくても、読みやすさや保守しやすさを損なうプログラムをチェックします。なお、設定ページやWebページは英語ですが、日本語化したEclipseにおける実行時のメッセージは日本語です。

 インストール方法などの詳しい情報は「eclipse-cs」のWebページをご覧ください。更新マネージャに対応しており[サイトの追加(A)]で指定するURLは「http://eclipse-cs.sourceforge.net/update/」です。なお、インストール時の画面でプラグイン名が表示されませんが、そのまま[次へ]をクリックします。

 下図は、パッケージ・エクスプローラでプロジェクトを右クリックしてプロパティを開き、「Checkstyle」の[Checkstyle active for this project]をオンにしてから、ソースファイルにJavadoc用のコメントを書き込んだところです。「Javadoc用のコメントの1行目の最後にはピリオドを入れること」というルールがデフォルトで入っているので、ルール違反が表示されます。

図19:コーディングルール違反の場所が検出される
3-19.ppt

FindBugs(バグの出やすいコードの検出)

 バグの可能性があるコードを自動検出します。CheckStyleと同様に設定したディテクター(ルール)に従って、プログラムの記述をチェックできます。利用にはJavaプログラミングに関する深い理解が必要です。なお、Webページは英語ですが、日本語化したEclipseにおける設定ページの一部や実行時のメッセージは日本語です。

 インストール方法などの詳しい情報は「FindBugs」のWebページをご覧ください。更新マネージャに対応しており[サイトの追加(A)]で指定するURLは「http://findbugs.cs.umd.edu/eclipse」です。なお、インストール時の画面でプラグイン名が表示されませんが、そのまま[次へ]をクリックします。

 下図は、パッケージ・エクスプローラでプロジェクトを右クリックしてプロパティを開き、「FindBugs」の[FindBugsを自動的に実行]をオンにしてから、Cloneableインターフェースの実装を追加したところです。「Cloneableを実装しているが、cloneメソッドを定義していない場合バグと見なす」というディテクターがデフォルトで入っているので、バグ警告が表示されます。

図20:FindBugsをインストールすることで、記述が自動的にチェックされ、バグは警告されるようになる
3-20.ppt

StepCounter(ステップ数のカウント)

 さまざまなプログラミング言語に対応したステップカウンタです。Eclipseのプラグインとしてだけでなく、単体としても動作できます。

 インストール方法などの詳しい情報は「Project Amateras」のWebページをご覧ください。更新マネージャには対応していません。

 下図は、「HelloEclipse.java」を対象に実行した結果です。カウント結果をクリップボードにコピーすることもできます。

図21:コメント行や空行の数などもカウントすることができる
3-21.ppt

Properties Editor(プロパティの編集と文字コード変換)

 Java EEアプリケーションの設定ファイルや、デスクトップアプリケーションでの国際化対応等でよく行われる「properties」ファイルを用いた開発を効率化するプラグインです。プロジェクト内の「properties」ファイルを直接開いて編集することが可能で、Unicodeで保存します。

 インストール方法などの詳しい情報は「プロパティエディタ」のWebページをご覧ください。更新マネージャに対応しており[サイトの追加(A)]で指定するURLは「http://propedit.sourceforge.jp/eclipse/updates/」です。なお、インストール時の画面でプラグイン名が表示されませんが、そのまま[次へ]をクリックします。

 下図は、「test.properties」ファイルを新規作成した結果です。自動的にプロパティエディタが立ち上がり、Unicodeでの表示やコメント化などの機能が利用可能になります。

図22:自動的にプロパティエディタが立ち上がる
3-22.ppt

Eclipse HTML Editor(HTML/JSPの編集)

 HTML/JSPエディタプラグインで、HTML/JSP/XML/CSS/DTD/JavaScriptの編集を効率化します。Browserコントロールによるプレビュー機能やコンテンツアシストなどもあります。

 詳しい情報は「Project Amateras」のWebページをご覧ください。更新マネージャには対応していません。なお、このページにはインストール方法が書かれていませんが、ダウンロードした「tk.eclipse.plugin.htmleditor_2.0.6.1.jar」ファイルを「plugins」ディレクトリに配置するだけです。

 下図は、「test.html」ファイルを新規作成した結果です。自動的にHTML Editorが立ち上がり、divタグで畳み込んだり、ソースとプレビューを切替えたりしながらHTMLが編集できるようになります。

図23:Javaだけでなく、HTMLやJavaScriptの編集もサポートされる
3-23.ppt

プラグイン検索の参考サイト

 今回の説明で各種プラグインの入手とインストールの方法が理解できたと思います。プラグインに関して、より多くの新しい情報を探すには下記のページが便利です。

 次回は、Eclipse 3.4とプラグインの機能を使って各種Javaアプリケーションを作成する方法を説明します。

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平野正喜@ランドッグ・オーグ(ヒラノマサキ)

フリーのIT系執筆者&講使(※)の「ランドッグのマウ」こと平野正喜(HIRANO Masaki)です。【略歴】 1962年札幌市生まれ。今で言うIT企業のシステムエンジニア、プロジェクトリーダー、システムコンサルタント、採用担当などを経て独立し、2002年11月にランドッグ・オーグ平野正喜事務所(h...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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