プラグインのインストール方法(2)アーカイブファイルを展開して配置する場合
次に、更新マネージャに対応していないプラグインをアーカイブファイルを展開して配置する方法を、プラグイン「JStyle」を例にとって説明します。
JStyleはPleiadesと同様に「Mergedoc Project」が提供しています。Eclipseのエディタをパワーアップするプラグインで、全角空白、半角空白、タブ、改行(LF、CRLF、CR)を表示可能にします。また、太字を通常文字と同じ幅で表示するオプションもあります。
まずアーカイブをダウンロードします。Webブラウザで「Mergedoc Project」のWebサイトを開き、左側の一覧にある[JStyle]をクリックします。
JStyleのページが表示されるので「ダウンロード」のセクションにある[Eclipse 3.4用]をクリックすると「jstyle_3.4.1.0.zip」のダウンロードが始まります。適当なフォルダに保存します。
ダウンロードしたアーカイブを適当な場所に展開し、「plugins」フォルダに格納されている下記の2つのjarファイルを、そのままEclipseのpluginsフォルダ(EclipseをCドライブ直下にインストールしている場合は「c:\eclipse\plugins」フォルダ)に移動します。
- jp.sourceforge.mergedoc.jstyle.swt_3.4.1.0.jar
- jp.sourceforge.mergedoc.jstyle_3.4.1.0.jar
Eclipseが起動中であれば、いったん終了します。
キャッシュ情報を初期化して起動するショートカットを作成
JStyleを正常に機能させるためには、一度、Eclipseに-clean
オプションを付けて起動する必要があります。このオプションはEclipseのキャッシュ情報を初期化したい場合に使用します(設定が初期化されることはありません)。今後、プラグインを追加またはアンインストールする都度使うので、下記の手順でショートカットを作っておきましょう。
- Eclipseの実行ファイル(Cフォルダ直下に作成した場合「c:\eclipse\eclipse.exe」)を右クリックして[ショートカットの作成(S)]を実行します。
- 「eclipse.exe - ショートカット」ができるので、これを右クリックして[プロパティ(R)]を実行します。
- 「eclipse.exe - ショートカットのプロパティ」ウィンドウが開くので「リンク先(T)」の末尾に「
-clean
」を書き足します。c:\eclipse\eclipse.exe -clean
- [OK]ボタンをクリックして閉じます。最後にもう一度右クリックして[名前の変更(M)]を選択し「eclipse-clean」などの分かりやすい名前に変更しておきましょう。
このショートカットをダブルクリックして実行すると、キャッシュ情報が初期化されてからEclipseが起動します。さっそく、JStyleが有効であることを確認し、設定を見直しましょう。メニューの[ウィンドウ(W)]-[設定(P)]で、設定ウィンドウを開き、「一般」に[JStyle]が追加されていたら有効です。
JStyleをクリックすると、改行、タブ、全角/半角スペースの表示有無と色が選択できます。また、タブを表す記号の選択や、太字を通常文字と同じ幅で表示するかどうかのオン/オフ設定も可能です。
下図では、デフォルト設定のままで、前回作成した「HelloEclipse.java」を開き、TODOコメントを「// 自動生成されたスタブ(全角スペース)1行挿入
」に代えてみました。
改行コードやタブキーに加えて、Javaのソースに紛れ込むと厄介な全角スペースが目視できることは、非常に便利です。なお、設定ウィンドウに[JStyle]が追加されなかったり、エディターを開いた時にエラーが表示されたり、他のプラグインを加えたときなどに、JStyleが無効になってしまうことがあるようです。この場合は「plugins」フォルダに格納されている「org.eclipse.swt.win32.win32.x86_3.4.1.v3449c.jar」ファイルを削除すると復活します。
更新マネージャに対応していないプラグインをアンインストールする場合は、配置したファイルを削除します。その後、一度、Eclipseに「-clean
」オプションを付けて起動し、キャッシュ情報を初期化する必要があります。