サーバー管理やメール配信事業を手がけるHDEは28日、Webのインターフェースを備えたサーバー仮想化管理ソフト「Karesansui」をオープンソースソフトウェアとして公開した。
サーバー管理やメール配信事業を手がけるHDEは28日、Webのインターフェースを備えたサーバー仮想化管理ソフト「Karesansui」をオープンソースソフトウェアとして公開した。
GUIベースのインストーラーや直感的で分かりやすいインターフェースを備えており、仮想化の管理機能として、複数のホスト/ゲストの管理、スナップショットによるバックアップ/リカバリー、ファイアーウォール管理等の基本機能を網羅している。
ホストOSはCent OS 5.3以降に対応しており、Xenハイパーバイザー上で動くゲストOSをサポートする。今後は、KVMを初めとするベンダーフリーなハイパーバイザーを順次サポートしていく予定。
Karesansuiの開発はPythonで行われている。RESTfulアーキテクチャを採用しているため、開発者による拡張も行いやすい。ライセンスはコア部分の「Karesansui Core」がLGPL、その他の「Karesansui Part」がGPLと分けて提供されるため、利用制約をあまり受けずに利用できるよう考慮されている。
プロジェクトマネージャーの船ヶ山慶氏は「Webアプリケーションとして動作するため、ポートを空ければすぐに使える。画面構成もシンプルなので、スタートアップにぜひ使ってもらいたい」と述べた。HDEでは、Karesansuiの開発を支援する「Karesansui Project」を立ち上げ、今後開発を支援していく。
【関連リンク】
・Karesansui Project
・株式会社HDE
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斉木 崇(編集部)(サイキ タカシ)
株式会社翔泳社 ProductZine編集長。1978年生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科(建築学専門分野)を卒業後、IT入門書系の出版社を経て、2005年に翔泳社へ入社。ソフトウェア開発専門のオンラインメディア「CodeZine(コードジン)」の企画・運営を2005年6月の正式オープン以来担当し、2011年4月から2020年5月までCodeZine編集長を務めた。教育関係メディアの「EdTechZine(エドテックジン)」...
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