テクマトリックスは、米Scientific Toolworks社のソースコード解析ツール「Understand 2.0」の 日本語版(以下、Understand)を、2日から販売開始する。英語版は昨年の8月より国内販売を開始しており、50社以上の導入実績がある。
テクマトリックスは、米Scientific Toolworks社のソースコード解析ツール「Understand 2.0」の 日本語版(以下、Understand)を、7月2日から販売開始する。英語版は昨年の8月より国内で販売しており、50社以上の導入実績がある。
Understandは、クラス構造のツリー表示や、制御構造のフローチャート作成といった視覚化機能が充実している解析ツール。各種メトリクス(品質測定の尺度)を収集してHTMLやExcelファイル形式で書き出したり、Diffやスナップショット機能で差分比較したりすることもできる。解析結果は、PerlとCのAPIを使い、レポートのカスタマイズや、既存レポートへの組み込みにも利用可能。
テクマトリックス株式会社の福永一寛氏は、製品特長の一つとして解析が高速なことを挙げており、「400万行、11,000ファイルのC++のコードで試したところ、Doxygenでは2時間かかったのに対し、Understandでは15分で処理できた」という。また、代表的な利用シーンとしては、既存システムの改修において、巨大で複雑すぎるソースコードを自動で可視化して工数やリスクを減少したり、短納期化によって正確なドキュメントを残す時間がない場合にドキュメントを自動生成したりすることを例示した。
サポートプラットフォームはWindows 2000以降とLinux。分析対象はC、C++、C#、Javaで、非サポートではあるがVHDLやPHPといったその他の開発言語にも対応しているという。
価格は、基本機能のみのEngineer Editionが98,000円、多機能でスナップショットの差分比較等が行えるPro Editionが198,000円、さらに高度な機能とデータアクセスAPIが使えるAnalyst Edition 2.0が498,000円。いずれも税別価格で、1年間の保守サービス料を含んでいる。
なお、インストールしてから15日間、機能制限なしでAnalyst Editionを使える無料体験版が提供されている。
【関連リンク】
・ソースコード解析ツール Understand
・無料体験版
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斉木 崇(編集部)(サイキ タカシ)
株式会社翔泳社 ProductZine編集長。1978年生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科(建築学専門分野)を卒業後、IT入門書系の出版社を経て、2005年に翔泳社へ入社。ソフトウェア開発専門のオンラインメディア「CodeZine(コードジン)」の企画・運営を2005年6月の正式オープン以来担当し、2011年4月から2020年5月までCodeZine編集長を務めた。教育関係メディアの「EdTechZine(エドテックジン)」...
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