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ComponentZine(ComponentOne)

データをグラフ表示するWPFアプリケーションを作る

ComponentOne Studio Enterprise 2008J(SP2)のChart for WPFコンポーネントで華麗なグラフを表示(その1)

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C1Chartコンポーネントについて

 Chart for WPFはWindows用のプレゼンテーションサブシステムであるWPF(Windows Presentation Foundation)に対応したチャートコントロールです。

 棒、円、折れ線、エリアといったグラフの種類に加え、3D、積層化、百分率、シンボルなど多くのチャートスタイルが用意されています。さらに、これらのグラフとスタイルを組み合わせることにより、散布図や株価チャート、ドーナツグラフ、複合グラフなども作成可能です。また、WPFのレンダリングとアニメーション効果を使うことができるので、通常のグラフ作成コンポーネントより表現力・訴求力の高いチャートを作成できます。

 データベースのデータをグラフのデータソースに使うこともできます。グラフの作成には、XAML言語とVB/C#が利用でき、これらのコードを組み合わせて記述することも可能です。

 WPFのページには、Chart for WPFコンポーネントだけでなく、WPF用のボタンやチェックボックスなどのコントロールと組み合わせて使うことができます。WPFのActionにも対応しているので、プロパティの設定だけでグラフの回転やズームなどの機能を実装できます。

 今回は、デフォルトのデータを使用して、チェックボックスでグラフの2D/3Dを切り替えて表示するとともに、2Dグラフ時はスケール移動を、3Dグラフ時はグラフの回転をマウスで操作できるアプリケーションを作成します。

使用できるチャートタイプ

 C1Chartコンポーネントでは、以下の組み込みチャートタイプを使用できます(各名称は設定値)。これらは、C1ChartコンポーネントのChartTypeプロパティに、それぞれの値を設定するだけです。

  • Bar
  • BarStacked
  • BarStacked100pc
  • Column
  • ColumnStacked
  • ColumnStacked100pc
  • Line
  • LineSmoothed
  • LineStacked
  • LineStacked100pc
  • LineSymbols
  • LineSymbolsStacked
  • LineSymbolsStacked100pc
  • LineSymbolsSmoothed
  • Area
  • AreaStacked
  • AreaStacked100pc
  • AreaSmoothed
  • Pie
  • PieExploded
  • PieDoughnut
  • PieExplodedDoughnut
  • Bar3D
  • Bar3DStacked
  • Bar3DStacked100pc
  • Column3D
  • Column3DStacked
  • Column3DStacked100pc
  • Area3D
  • Area3DStacked
  • Area3DStacked100pc
  • Area3DSmoothed
  • Pie3D
  • Pie3DExploded
  • Pie3DDoughnut
  • Pie3DExplodedDoughnut
使用例:3D分割円グラフ(Pie3DExploded)
使用例:3D分割円グラフ(Pie3DExploded)

GUIのデザイン

 Visual Studio(VB、C#)を起動したら、[新しいプロジェクト]で[WPFアプリケーション]を選びます。

[WPFアプリケーション]を選択
[WPFアプリケーション]を選択

 そして、ツールボックスから[C1Chart]を選び、「Window1.xaml」にドラッグ&ドロップし、サイズを調整します。

 C1Chartコンポーネントは、デフォルトでデータと凡例名があらかじめ設定され、2Dの「Column」タイプのグラフが表示されます。それぞれのデータラベルとデータは、Visual StudioのIDEに、次のXAMLコードで表示されています。

<c1chart:ChartData.ItemNames>P1 P2 P3 P4 P5</c1chart:ChartData.ItemNames>
<c1chart:DataSeries Label="Series 1" Values="20 22 19 24 25"  SymbolFill="Bisque"/>
<c1chart:DataSeries Label="Series 2" Values="8 12 10 12 15" SymbolFill="DarkBlue" />
デフォルトのグラフとXAMLコード
デフォルトのグラフとXAMLコード

次のページ
グラフの各要素の設定

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この記事の著者

瀬戸 遥(セト ハルカ)

8ビットコンピュータの時代からBASICを使い、C言語を独習で学びWindows 3.1のフリーソフトを作成、NiftyServeのフォーラムなどで配布。Excel VBAとVisual Basic関連の解説書を中心に現在まで40冊以上の書籍を出版。近著に、「ExcelユーザーのためのAccess再...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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