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Silverlight 3徹底入門

デザインツールの進化
― Expression Blend 3入門

Silverlight3徹底入門(3)


カスタムビヘイビアーの作成

 ここでは簡単なビヘイビアーを作成してみましょう。今回作成するShowMessageActionは親オブジェクトで特定のイベントが発生したときに、設定された文字列をメッセージボックスに表示します。短いコードですので、まずはコードの全体像を確認しましょう(リスト1)。

リスト1 ShowMessageAction
using System.Windows;
using System.Windows.Interactivity;

namespace SampleBehaviors.ShowMessageBoxAction
{
    public class ShowMessageBoxAction : TargetedTriggerAction<FrameworkElement> {
        public static readonly DependencyProperty MessageProperty =
            DependencyProperty.Register(
                "Message", typeof(string), typeof(ShowMessageBoxAction),
                new PropertyMetadata(string.Empty));
    /// <summary>
        /// メッセージボックスに表示するテキストを設定または取得します。
        /// </summary>
        public string Message
        {
            get { return (string)GetValue(MessageProperty); }
            set { SetValue(MessageProperty, value); }
        }

    /// <summary>
        /// トリガーでイベントを補足した際に呼び出されるアクションです。
        /// </summary>
        protected override void Invoke(object parameter)
        {
            MessageBox.Show(Message);
        }
    }
}

 コードとしてはかなりシンプルですので、重要な点のみ解説を行います。

public class ShowMessageBoxAction : TargetedTriggerAction<FrameworkElement>

 コントロールで発生したイベントを受け取るようなカスタムビヘイビアーを作成する場合は、TargetedTriggerAction<T>クラスを継承する必要があります。ジェネリックパラメータには、どのコントロールに対するビヘイビアなのかを指定しています。ここではSilverlightのすべてのコントロールからイベントを受け取るため、FrameworkElementを指定しています。

protected override void Invoke(object parameter)
{
    MessageBox.Show(Message);
}

 TargetedTriggerAction.Invokeメソッドは、親になるコントロールでイベントが発生した場合にビヘイビアーで行うアクションを記述します。

 ここではShowMessageBoxActionクラスのMessageプロパティーに設定されたテキストをメッセージボックスに表示しています。

カスタムビヘイビアーの使用

 カスタムビヘイビアーのビルドが成功したら、実際に作成したカスタムビヘイビアーをExpression Blendから参照して利用してみましょう。

1. 参照の追加

 Expression Blendのメニューで[プロジェクト]-[参照の追加]から、SampleBehaviors.dllを参照すると、アセットライブラリーShowMessageBoxActionが追加されていることが確認できます(図9)。

図9 追加されたアセットライブラリー「ShowMessageBoxAction」
図9 追加されたアセットライブラリー「ShowMessageBoxAction」

2. ビヘイビアーの設定

 先ほどと同じように、TreeViewにShowMessageBoxActionをドロップし、ビヘイビアーを追加します。今回は、TreeViewのアイテム更新時にアイテムの変更を通知するメッセージを表示するため、ShowMessageBoxActionのMessageプロパティに「アイテムが変更されました。」を設定します(図10)。

図10 カスタムビヘイビアーの設定
図10 カスタムビヘイビアーの設定

3. 実行結果

 早速実行してみましょう。TreeViewのアイテムが選択された際に2.で設定したメッセージが表示されることが確認できると思います(図11)。

図11 カスタムビヘイビアーの実行結果
図11 カスタムビヘイビアーの実行結果

 カスタムビヘイビアーでは、適用したエレメントに対してイベントを追加したり、プロパティに値を設定したりすることができます。ここでは解説を行いませんが、テキストボックスにが未入力の際に入力を促すWatermarkBehaviorを添付のプロジェクトに作成しています。ご興味がある方はダウンロードして確認してください。

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるLaravel実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト かるあ (杉山 洋一)(カルア(スギヤマ ヨウイチ))

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。 2026年時点での登録メンバは約50名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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