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Visual Studio Team System 徹底活用

Team Foundation Serverで作業項目もスケジュールもまとめて管理(実践編)

Visual Studio Team System 徹底活用(6)

マッピング設定の実施

 では、いよいよProject ServerとTFSの関連付けを行います。ここの作業は簡単に終わりますが、具体的な手順は次のとおりです。

 1. Internet Explorerなどで「http://connector/Connector%20Web%20Site/」に接続します(ホスト名「connector」は適宜読み替えてください)。

 2. Project Listという枠内にある[Create new project association]をクリックします。既に定義済みのマッピングがある場合には後に示す図8のようにその情報も同時に表示されています。

図6:Project Listの表示
図6:Project Listの表示

 3. Project configurationというページで「Project Server Project Information」の下にあるドロップダウンリストから、Project Serverに登録済みのプロジェクトを選択します。続けて、「Team Foundation Server Project Information」の下にあるドロップダウンリストからTFSに登録済みのチームプロジェクトを選択します。ここで選択した2つがマッピングされます。

図7:新しいマッピングの作成
図7:新しいマッピングの作成

 4. 同ページ内のOptionsの下にあるチェックボックスは必要に応じてチェックすれば構いませんが、今回は「Auto-create WorkItems From currently enabled assignments」(プロジェクトのタスク情報に基づいて自動的に作業項目を作成する)と「Auto-create assignments from current WorkItems」(作業項目の情報に基づいて自動的にプロジェクトのタスクを作成する)にチェックを入れておきます。最後に[Save]ボタンをクリックします。

 5. 成功すると再度、Project Listの画面に戻り、図8のような表示がされます。

図8:作成後の状態の確認
図8:作成後の状態の確認

 Auto系のチェックをしていると少し時間がかかるかもしれませんが、正しく処理が終了すれば、図8の中にある「Details」と言うところがリンクになり、詳細を表示できるようになります(このページは適宜リロードされます)。詳細を表示すると図9のようなProject ServerのタスクとTFSの作業項目の対応付けが表示されます。

図9:詳細情報の表示
図9:詳細情報の表示

 追加の関連付けについては[Create new assignment association]ボタンから行うことができますが、先ほどAuto系の2つにチェックをいれているため、どちらかに新しいものができると自動的にもう片方にも新しく情報が追加されます。実際、作業項目側は一切作成していないにも関わらず、Team Explorerで確認すると新規に作られた作業項目を確認することができます。

連携動作の確認

 Project ServerにあるタスクのフィールドとTFSの作業項目のフィールドがどのようにマッピングされているかは、先ほどのマッピング情報の確認のところで利用したweb.configファイル内に記載されていました。リスト3では「Bug」作業項目の内容を確認しましたが、123行目(「MSF for Agile Software Development - v4.2」プロセステンプレートを利用した場合)からの部分を確認すると「Task」作業項目に関する定義情報も確認することができます。さらに151~162行目を確認するとTask作業項目の残存作業時間フィールドに関するマッピング情報を確認することができます(対象部分だけを抜粋したものをリスト4に示します)。

[リスト4]Task作業項目の残存作業時間フィールドのマッピング設定
  ……
  <add partnerWorkItemField="ASSN_REM_WORK" tfsWorkItemField="Microsoft.VSTS.Scheduling.RemainingWork" defaultValueToTFS="" defaultValueFromTFS="" type="Microsoft.Vsts.Ranger.Connector.ApplicationBlock.Configuration.WorkItemStores.FieldMapping, Microsoft.Vsts.Ranger.Connector.ApplicationBlock, Version=3.2.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=null" name="Remaining Work">
    <fieldMappingRules>
      <add mathFactor="60000" operation="Multiply" direction="FromTFS" type="Microsoft.Vsts.Ranger.Connector.ApplicationBlock.Configuration.WorkItemStores.MathRule, Microsoft.Vsts.Ranger.Connector.ApplicationBlock, Version=3.2.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=null" name="Math Rule"/>
      <add mathFactor="60000" operation="Divide" direction="ToTFS" type="Microsoft.Vsts.Ranger.Connector.ApplicationBlock.Configuration.WorkItemStores.MathRule, Microsoft.Vsts.Ranger.Connector.ApplicationBlock, Version=3.2.0.0, Culture=neutral, PublicKeyToken=null" name="Math RuleTo TFS"/>
    </fieldMappingRules>
  </add>
  ……

 ここでtfsWorkItemField属性にはTask作業項目内に定義されている「Microsoft.VSTS.Scheduling.RemainingWork」フィールドが指定されていて、partnerWorkItemField属性にはProject Serverのタスクに定義されている「ASSN_REM_WORK」フィールド(作業の必要残り時間を示すフィールド)が指定されていることが分かります。

 では実際に内容を確認してみましょう。Project Serverのタスクとして、「タスク1」というタスクを作成済みで、マッピング設定によってチームプロジェクト側にも同様に「タスク1」というタスク作業項目が作成されているはずですのでこれを確認してみます。Team Explorerを使ってマッピング済みのチームプロジェクトを開き、「作業項目」 - 「チーム クエリ」 - 「All Work Items」というクエリを利用してすべての作業項目を表示します。ここから先ほどの「タスク1」作業項目を探し出し、中身を確認します。図10にあるようにDetailsタグ - Schedule内のRemaining workの値を見ると 8(hours)と設定されており、後1日(1日は8時間として計算されます)必要なことが分かります。

図10:作業項目の確認
図10:作業項目の確認

 Project Server側で初めに作成した「タスク1」では必要作業時間を1日と設定しており、正しくデータが登録されていることが分かります。以降、Team ExplorerやProject Proを使って作業項目やタスクを編集するとデータ連携が設定されている部分については相互にデータのやりとりが発生し、これをもって双方の連携が行われていきます。

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるLaravel実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト りばてぃ(リバティ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。 2026年時点での登録メンバは約50名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

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