addにアクセスしPOST送信するテスト
では、SeleniumTestを行ってみましょう。一般的なページアクセスはサンプルで分かるので、ここでは“/add”にアクセスし、フォームを送信してMsgDataを追加する処理を行わせてみることにしましょう。Application.test.htmlの末尾に、次のようにタグを追記してください。
#{fixture delete:'all', load:'data.yml' /}
#{selenium}
open('/add')
waitForPageToLoad(1000)
type('name','tuyano')
type('message','*** this is selenium test.***')
clickAndWait('submit')
#{/selenium}
ここでは、typeとclickAndWaitというものを利用しています。typeは、指定したidのコントロールにテキストをタイプするもので、clickAndWaitは指定したidのコントロールをクリックするものです。これにより、/addに表示されたフォームにテキストをタイプして送信する処理を行わせています。
テストが正常に完了したら、トップページに戻ってMsgDataの内容を確認してみましょう。SeleniumTestで/addから送信されたデータが、ちゃんとMsgDataインスタンスとして作成され保存されていることが分かります。

まとめ
今回は、複数のモデルを連携する際の基本的な考え方と、JUnitベースのテストについて説明しました。複数のモデルを連携させる場合、SQLによるJOINに慣れてしまっていると、どうも勝手が違い戸惑うかもしれません。しかし、データベースではなく「Javaのオブジェクトとしてすべてのデータは保管されている」と考えれば、Javaプログラマにとって非常になじんだ考え方ですべてを処理できることに気が付くはずです。
またテストについては、一般的なUnitTest/FunctionalTestの他、SeleniumTestが用意されているのがPlay!の大きな特徴と言えるでしょう。これにより、アクセスしたページを操作させてテストを行うことが可能となります。Webアプリケーションの場合、アクセスして表示されたページのフォームを送信するなどして動作を確認することが重要です。SeleniumTestを使えばそれが非常に簡単に行えます。
いずれも、ある程度の規模の開発で必要となる重要な機能といってよいでしょう。MVCのフレームワークは、基本となるMVCの部分は比較的似通った概念や設計となっていることが多いのですが、こうした個々の具体的な機能になるとずいぶんと違いが現れ、それぞれのフレームワークの性格が如実に現れてきます。モデルの扱いやテストは「Play!らしさ」を実感できる部分かもしれません。
今回まで3回にわたってPlay!の開発の基本を説明してきましたが、「Play!の開発スタイルがどういうものか」がだいぶ見えてきたのではないでしょうか。RoR的な高速開発をJavaで行おうとすると、選択肢は限られてきます。Play!は、非常に魅力的な選択肢の1つと言えるでしょう。実際に使ってみて、どれだけ短時間にまとまったプログラムを作り出すことができるか、ぜひ一度体験してみてください。

