属性
最後に、属性について説明します。属性はクラスやメンバーに対して付加情報を付け加えるものです。
コンパイラへの命令などメタデータをプログラミング構造に属性として埋め込んで使用することで、プログラミング言語自体の仕様を変更することなく独自の情報を追加できます。
[<ターゲット:属性名(パラメータ)>]
F#の属性は、[<>]山アングルとブラケットに囲まれてますが、それ以外はC#のそれとほとんど同じです。ターゲットには、以下のオブジェクトを対象として指定することが可能ですが、記述は省略できます。
属性のターゲットには次のようなものがあります。
属性の種類
アセンブリ
- ターゲット指定用キーワード:assembly
[<assembly: AssemblyVersion("1.0.0.0")>]
[<assembly: AssemblyFileVersion("1.0.0.0")>]
戻り値
- ターゲット指定用キーワード:return
let function1 x : [<return: MarshalAs(UnmanagedType.LPStr)>] string = x + "aaa"
フィールド
- ターゲット指定用キーワード:field
[<DefaultValue>] val mutable test : int//ターゲットの省略 [<field: DefaultValue>] val mutable test : int//ターゲットの記述
プロパティ
- ターゲット指定用キーワード:property
[<property: Obsolete("Don't use this construct.")>]
(または[<property: ObsoleteAttribute>])
member this.Data
with get() = data
and set(v) = data <- v
パラメータ
- ターゲット指定用キーワード:param
type MyType() =
member this.M([<ParamArray>] arr : 'a []) =
arr |> Array.iter(printfn "%A")
型
- ターゲット指定用キーワード:type
[<Interface>]
type InterfaceTest =
abstract member testMethod : int -> int
[<AbstractClass>]
type testClass =
abstract testMethod : int -> int
フィールドの例は、プライマリコンストラクタを持つクラスの明示的フィールドが0に初期化されるよう指定する属性ですが、1つ目はターゲットであるfieldを省略した場合、2つ目は指定した場合で、共に同じ意味を持ちます。
Propertyの例に見られるように、属性名の最後につくAttributeは省略することが可能です。
まとめ
4回に渡りF#のオブジェクト指向について解説しましたが、全体的にC#と大変よく似ているのでスムーズに理解できたのではないかと思います。次回は、関数型言語、OOP、と並びF#の三大柱の1つとなる言語指向について解説したいと思います。
