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C#プログラマのためのF#入門

F#のオブジェクト式とミュータブルオブジェクト

C#プログラマのためのF#入門(6)

属性

 最後に、属性について説明します。属性はクラスやメンバーに対して付加情報を付け加えるものです。

 コンパイラへの命令などメタデータをプログラミング構造に属性として埋め込んで使用することで、プログラミング言語自体の仕様を変更することなく独自の情報を追加できます。

[構文]属性
[<ターゲット:属性名(パラメータ)>]

 F#の属性は、[<>]山アングルとブラケットに囲まれてますが、それ以外はC#のそれとほとんど同じです。ターゲットには、以下のオブジェクトを対象として指定することが可能ですが、記述は省略できます。

 属性のターゲットには次のようなものがあります。

属性の種類

アセンブリ
  • ターゲット指定用キーワード:assembly
[<assembly: AssemblyVersion("1.0.0.0")>]
[<assembly: AssemblyFileVersion("1.0.0.0")>]
戻り値
  • ターゲット指定用キーワード:return
let function1 x :  [<return: MarshalAs(UnmanagedType.LPStr)>] string = x + "aaa"
フィールド
  • ターゲット指定用キーワード:field
[<DefaultValue>] val mutable test : int//ターゲットの省略
[<field: DefaultValue>] val mutable test : int//ターゲットの記述
プロパティ
  • ターゲット指定用キーワード:property
[<property: Obsolete("Don't use this construct.")>]
(または[<property: ObsoleteAttribute>])
    member this.Data 
        with get()  = data
        and  set(v) = data <- v
パラメータ
  • ターゲット指定用キーワード:param
type MyType() = 
    member this.M([<ParamArray>] arr : 'a []) = 
        arr |> Array.iter(printfn "%A")
  • ターゲット指定用キーワード:type
[<Interface>]
    type InterfaceTest =
      abstract member testMethod : int -> int
[<AbstractClass>]
type testClass =
    abstract testMethod : int -> int

 フィールドの例は、プライマリコンストラクタを持つクラスの明示的フィールドが0に初期化されるよう指定する属性ですが、1つ目はターゲットであるfieldを省略した場合、2つ目は指定した場合で、共に同じ意味を持ちます。

 Propertyの例に見られるように、属性名の最後につくAttributeは省略することが可能です。

まとめ

 4回に渡りF#のオブジェクト指向について解説しましたが、全体的にC#と大変よく似ているのでスムーズに理解できたのではないかと思います。次回は、関数型言語、OOP、と並びF#の三大柱の1つとなる言語指向について解説したいと思います。

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるLaravel実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 星山 仁美(ホシヤマ ヒトミ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。 2026年時点での登録メンバは約50名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

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