最新技術のココが気になる
この後、登壇者それぞれが最新技術で特に注目している点について説明しました。
筆者の気になるポイント
ナオキ:ASP.NETとHTML5がどのように繋がるのか興味があります。Web Formは5で対応されそうですが、MVCではすでにMVC HTML5 Toolkitと呼ばれるツールキットも登場し、ヘルパーメソッドにより簡単にHTML5(※2)対応が可能になります。
また、Entity Framework対応のODP.NET(※3)が来年リリース予定です。この登場により、日本で多い.NET+Oracle環境でもData ServicesやRIA Servicesが普及するのではないでしょうか。
HTML5とは、次期Web標準となるHTMLの仕様のことです。Webアプリケーションを作成するうえで必要な仕様が盛り込まれているためFlashやSilverlightなどのプラグインがなくともオーディオ再生や3Dレンダリングなどが実現できるようになります
ODP.NETとは、Oracleを使用した.NET開発時に利用するデータプロバイダのことです。
小野さんの気になるポイント
小野:さまざまな技術が出てくる中で、標準的にどう触るかが確立されていないので、そこが気になります。例えば、MVC。リポジトリの話が出てくる代わりにサービスレイヤの話などが出てこない、どういう作りにすることが正しいのか、などの情報が出てこないので試行錯誤されているのではないでしょうか? Silverlightも完全に非同期処理にしなければならないので、理解していないと想定していない動きになります。この辺りはBlogに書いてあるので見てみてください(笑)。他にも、MVVMもどこまでやるか? といった問題など標準的な開発方法の確立に期待しています。
竹原さんの気になるポイント
竹原:やはり気になるのはMVCのこれまでとこれからです。新しいエンジンRazorと、ModelBinder(※4)の未来。
ModelBinderとはViewとController間でModelを繋ぐ役割を果たすクラスと機能のこと。詳しくは竹原さんの投稿を参照ください。
RIAはSilverlightよりもHTML5+JavaScriptの方が気になります。どこまでリッチにできるのか? jQuery Templateなどによるデータバインディングなどです(図6)。

WebアプリケーションとしてMVCがあり、クライアントサイドのレンダリングとしてHTML5とJavaScriptがあり、データを持つのはData Servicesで良いのではないでしょうか?
特に、どこまでデータを公開するかなどの検討材料はありますが、Data Servicesには期待しています。ODataでアクセスできることによりOffice 2010のPowerPivot(※5)はデベロッパーが直接エンドユーザーに合わせたレポートを作る必要がなくなるソリューションです。データの運用チームとデータを作る開発陣を明確に分離し、帳票作成などをユーザー側にお任せできます。
少し話は変わりますがデジタルナーバスシステムはご存知でしょうか? データを経営陣だけでなく社員全員がマーケットのデータを見られる環境を用意し、全員で見る「データは血だ!」というような情報システムのことです。これにより、社員が個々で考え動くことができるようになります。そのための現実解としてODataが使えるData Servicesはおススメです。
PowerPivotとは、EXCEL 2010とSharePoint Server 2010用のアドイン機能で、ユーザーがデータベースやExcelファイルのデータから必要なデータを選択し自由に分析できる機能です。自由に分析した結果を帳票として出力することもできます。
