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正式リリースされたWindows Azureの力

ASP.NET MVCによるWindows Azureアプリケーション開発

正式リリースされたWindows Azureの力(4)

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サンプルの作成

 それでは、実際にサンプルを作成してみましょう。以下の手順で作成します。

1. 管理者権限で、Visual Studioを起動する

 開発環境を実行するためには管理者権限を必要とするため、Visual Studioを管理者として起動します。Windowsの[スタート]メニューから、Visual Studio 2010またはVisual Web Developer 2010 Expressのアイコンを見つけて右クリックし、[管理者として実行]をクリックします。

2. 新しいプロジェクトを作成する

 新しいプロジェクトを作成します。[新しいプロジェクト]ダイアログボックス中で、[インストールされたテンプレート]の一覧から[Visual C#]内の[Cloud]をクリックし、右側のテンプレートの一覧から[Windows Azureクラウドサービス Visual C#]をクリックします。プロジェクト名は任意ですが、ここでは「CloudService1」のままにしておきます。最後に、[OK]ボタンをクリックします(図4)。

図4 [新しいプロジェクト]ダイアログボックス
図4 [新しいプロジェクト]ダイアログボックス

3. [ASP.NET MVC 2 Web Role]を追加する

 新しいプロジェクトを作成すると、[新しいクラウドサービスプロジェクト]ダイアログが表示されます。左側の[.NET Framework 4 ロール]の一覧の[Visual C#]内にある[ASP.NET MVC 2 Webロール]をクリックし、真ん中にある[>]ボタンをクリックします。すると、右側の[クラウド サービス ソリューション]の一覧に、[MvcWebRole1]の項目が追加されます。最後に、[OK]ボタンをクリックします(図5)。

図5 [新しいクラウドサービスプロジェクト]ダイアログボックス
図5 [新しいクラウドサービスプロジェクト]ダイアログボックス

 すると、図6にあるように、[CloudService1]ソリューションの下に2つのプロジェクトが作成されます。[CloudService1]がクラウドサービスプロジェクトを、[MvcWebRole1]がASP.NET MVC対応のWebロールプロジェクトを表しています。既定で「MvcWebRole1」プロジェクト内には、Webロールの設定を行うためのWebRole.csが作成されます。[MvcWebRole1]プロジェクト内のフォルダーやファイル構成を見ると、WebRole.cs以外は通常のASP.NET MVCプロジェクトと同一であることが確認できます。

図6 ソリューションの構成
図6 ソリューションの構成

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 広瀬 嘉久(株式会社ジェイテックジャパン)(ヒロセ ヨシヒサ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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