サンプルの作成
それでは、実際にサンプルを作成してみましょう。以下の手順で作成します。
1. 管理者権限で、Visual Studioを起動する
開発環境を実行するためには管理者権限を必要とするため、Visual Studioを管理者として起動します。Windowsの[スタート]メニューから、Visual Studio 2010またはVisual Web Developer 2010 Expressのアイコンを見つけて右クリックし、[管理者として実行]をクリックします。
2. 新しいプロジェクトを作成する
新しいプロジェクトを作成します。[新しいプロジェクト]ダイアログボックス中で、[インストールされたテンプレート]の一覧から[Visual C#]内の[Cloud]をクリックし、右側のテンプレートの一覧から[Windows Azureクラウドサービス Visual C#]をクリックします。プロジェクト名は任意ですが、ここでは「CloudService1」のままにしておきます。最後に、[OK]ボタンをクリックします(図4)。
3. [ASP.NET MVC 2 Web Role]を追加する
新しいプロジェクトを作成すると、[新しいクラウドサービスプロジェクト]ダイアログが表示されます。左側の[.NET Framework 4 ロール]の一覧の[Visual C#]内にある[ASP.NET MVC 2 Webロール]をクリックし、真ん中にある[>]ボタンをクリックします。すると、右側の[クラウド サービス ソリューション]の一覧に、[MvcWebRole1]の項目が追加されます。最後に、[OK]ボタンをクリックします(図5)。
すると、図6にあるように、[CloudService1]ソリューションの下に2つのプロジェクトが作成されます。[CloudService1]がクラウドサービスプロジェクトを、[MvcWebRole1]がASP.NET MVC対応のWebロールプロジェクトを表しています。既定で「MvcWebRole1」プロジェクト内には、Webロールの設定を行うためのWebRole.csが作成されます。[MvcWebRole1]プロジェクト内のフォルダーやファイル構成を見ると、WebRole.cs以外は通常のASP.NET MVCプロジェクトと同一であることが確認できます。