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正式リリースされたWindows Azureの力

ASP.NET MVCによるWindows Azureアプリケーション開発

正式リリースされたWindows Azureの力(4)

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6. コントローラー(Controllers/HomeController.cs)を修正する

 既定で作成されたコントローラーのControllers/HomeController.csを、リスト2のように修正します。

リスト2 コントローラーの修正(Controllers/HomeController.cs)
using System;
using System.Collections.Generic;
using System.Linq;
using System.Web;
using System.Web.Mvc;

// 使用するWindows Azureマネージライブラリ  *1 
using Microsoft.WindowsAzure;
using Microsoft.WindowsAzure.ServiceRuntime;
using Microsoft.WindowsAzure.StorageClient;

namespace MvcWebRole1.Controllers
{
    [HandleError]
    public class HomeController : Controller
    {
        public ActionResult Index()
        {
            ViewData["Message"] = "ASP.NET MVC へようこそ";

            return View();
        }

        [AcceptVerbs(HttpVerbs.Post)]   // HTTP POSTメソッドの指定  *2 
        public ActionResult Index(String title, HttpPostedFileBase file1)   // *3 
        {
            // ファイルが未選択 or 画像ファイルではない場合は、入力ページを再表示する  *4 
            if (file1 == null || !file1.ContentType.StartsWith("image/"))
                return View();

            // ストレージアカウントの取得  *5 
            string connectionString = RoleEnvironment.GetConfigurationSettingValue("DataConnectionString");
            var storageAccount = CloudStorageAccount.Parse(connectionString);

            // ブロブクライアントの作成  *6 
            var blobClient = storageAccount.CreateCloudBlobClient();

            // コンテナの作成(存在しなければ)  *7 
            var container = blobClient.GetContainerReference("images");
            container.CreateIfNotExist();

            // コンテナの公開アクセスの許可レベルを、コンテナに設定  *8 
            var permissions = container.GetPermissions();
            permissions.PublicAccess = BlobContainerPublicAccessType.Container;
            container.SetPermissions(permissions);

            // ブロブ名の作成  *9 
            string blobName = Guid.NewGuid().ToString();

            // 画像ファイルのアップロード  *10 
            var blob = container.GetBlobReference(blobName);
            blob.Metadata["title"] = HttpUtility.UrlEncode(title);  // タイトルをメタデータとして設定
            blob.UploadFromStream(file1.InputStream);

            // ViewDataにデータを格納  *11 
            ViewData["uri"] = blob.Uri;
            ViewData["fileName"] = file1.FileName;
            ViewData["title"] = HttpUtility.UrlDecode(blob.Metadata["title"]);

            // 結果ページの表示  *12 
            return View("Result");
        }

        public ActionResult About()
        {
            return View();
        }
    }
}

 まず、使用するWindows Azureマネージライブラリの3つのusingディレクティブを追加します(*1)。

 次に、ビュー(Views/Home/Index.aspx)からのHTTP POSTメソッドを受け取るための、アクションメソッドを追加します(*2*3)。アップロードファイルを受け取るためには、アクションメソッドの引数に、HttpPostedFileBaseクラスを指定する必要があります(*3)。

 続く部分では、アップロードファイルのチェックを行っています。アップロードファイルが未選択または画像ファイルではない場合は、入力ページを再表示します(*4)。

 *5*10のコードでは、Windows Azureストレージのブロブに画像ファイルを登録しています。Windows Azureストレージを操作する同じようなコードについて、本連載の第2回第3回で詳しく解説していますので、ここでは説明を省略させていただきます。コメントを見ると、大体の処理の流れを理解できるでしょう。

 ブロブストレージに画像データを追加した後、結果ページのビューにデータを受け渡すために、ViewDataプロパティに登録したブロブのURIやメタデータの内容(タイトル)、オリジナルファイル名を格納します(*11)。

 最後に、結果ページのビュー(Views/Home/Result.aspx)を表示します(*12)。このビューは、次の手順7.で作成します。

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 広瀬 嘉久(株式会社ジェイテックジャパン)(ヒロセ ヨシヒサ )

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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https://codezine.jp/article/detail/5463 2010/10/13 14:00

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