開発環境での実行
それでは、サンプルを開発環境で実行してみましょう。
ソリューションをビルドし、[CloudService1]クラウドサービスプロジェクトを開始します。
まず、ローカル仮想環境のDevelopment FabricとDevelopment Storageがタスクトレイ上で起動します。しばらくすると、既定のブラウザが起動し、先ほどの図2のような入力ページ表示されます。タイトルを入力し画像ファイルを選択して、[アップロード]ボタンをクリックしてみてください。図3のような結果ページが表示されれば、アップロードは成功です。
クラウド環境への配置
最後に、サンプルをクラウド環境のWindows Azureに配置してみましょう。
そのためには、Windows Azure Platformのいずれかのプランを購入方法しておく必要があります。各プランの解説や購入方法については、本連載の第1回を参照してください。
クラウド環境への配置方法については、第2回や第3回のサンプルの場合と同様なので、第2回の「クラウド環境での実行」の部分を参考にしてください。
さらに、本稿執筆時点で最新のWindows Azure Tools for Microsoft Visual Studio 1.2 (2010年6月)では、新機能として、ソリューションエクスプローラーで [発行] をクリックするだけで、Visual Studioから直接サービスをクラウド環境に配置することが可能になりました。この場合は、クライアント証明書の登録が必要となります。Visual Studioからの配置については、「[Azure]Windows AzureアプリケーションをVisual Studioからデプロイするには?[3.5、4、C#、VB] - @IT」を参照してください。
まとめ
今回は、ASP.NET MVCによるWindows Azureアプリケーション開発の方法について取り上げました。Visual Studioを使用するなら、通常のASP.NET MVCによるWebアプリケーション開発と同様の仕方で、簡単にWindows Azureアプリケーションを開発できることがご理解いただけたことと思います。
次回は、FastCGIを使用したPHPによるWindows Azureプログラミングについて取り上げる予定です。お楽しみに。