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正式リリースされたWindows Azureの力

ASP.NET MVCによるWindows Azureアプリケーション開発

正式リリースされたWindows Azureの力(4)

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4. 接続文字列を追加する

 Windows Azureストレージへのアクセス用の接続文字列を追加します。

 ソリューションエクスプローラで、[CloudService1]クラウドサービスプロジェクト内の「ロール」フォルダー内にある[MvcWebRole1]を右クリックし、[プロパティ]をクリックします。表示された[MvcWebRole1]のプロパティページ内の[設定]タブをクリックします。[設定の追加]ボタンをクリックし、Windows Azureストレージへのアクセスのための接続文字列を追加します。

 [名前]ボックスの値は任意ですが、ここでは「DataConnectionString」と入力します。[種類]リストでは[接続文字列]を選択します。[値]ボックスでは、右側の[...]ボタンをクリックし、表示された[ストレージ接続文字列]ダイアログボックスで、[開発ストレージの使用]ラジオボタンが選択されていることを確認し、[OK]ボタンをクリックします(図7)。すると、[Value]ボックスに「UseDevelopmentStorage=true」と入力されます。これにより、Windows Azureストレージのローカル仮想ストレージ環境である開発ストレージ(Development Storage)の使用を指定します(図8)。最後に、[MvcWebRole1]のプロパティページを保存します。

図7 [ストレージ接続文字列]ダイアログボックス
図7 [ストレージ接続文字列]ダイアログボックス
図8 接続文字列の追加
図8 接続文字列の追加

 上記の手順で接続文字列の追加した後、ソリューションエクスプローラで、[CloudService1]クラウドサービスプロジェクト内のサービス定義ファイル(ServiceDefinition.csdef)やサービス構成ファイル(ServiceConfiguration.cscfg)をダブルクリックして表示してみてください。追加したDataConnectionString接続文字列の定義と設定値が反映されていることが分かるはずです。

5. ビュー(Views/Home/Index.aspx)を修正する

 既定で作成されたビューのViews/Home/Index.aspxに、リスト1のようにコードを追加します(太字部分)。

リスト1 ビューの修正(Views/Home/Index.aspx)
<%@ Page Language="C#" MasterPageFile="~/Views/Shared/Site.Master" Inherits="System.Web.Mvc.ViewPage" %>

<asp:Content ID="Content1" ContentPlaceHolderID="TitleContent" runat="server">
    ホーム ページ
</asp:Content>

<asp:Content ID="Content2" ContentPlaceHolderID="MainContent" runat="server">
    <h2><%: ViewData["Message"] %></h2>
    <p>
        ASP.NET MVC の詳細については、<a href="http://asp.net/mvc" title="ASP.NET MVC Website">http://asp.net/mvc</a> を参照してください。
    </p>

    <% using (Html.BeginForm("Index", "Home", FormMethod.Post,
           new {enctype = "multipart/form-data"})) { %>
        タイトル:
        <%= Html.TextBox("title") %>
        <br /><br />
        画像ファイル:
        <input type="file" id="file1" name="file1" size="30" />
        <br /><br />
        <input type="submit" value="アップロード" />
    <% } %>

</asp:Content>

 追加コードでは、ASP.NET MVCのHTMLヘルパーの一つであるBeginFormヘルパーメソッドを使用して、HTMLの<form>タグをレンダリングします。ファイルのアップロードのためには、<form>タグのenctype属性に「multipart/form-data」を設定する必要がありますので、BeginFormヘルパーメソッドの最後のパラメーターにこの値を匿名オブジェクトとして渡しています。

 <form>タグ内には、3つの入力部品を配置します。まず、TextBoxヘルパーメソッドにより、テキストボックス(<input type="text">タグ)をレンダリングします。そして、ファイル選択ボックス(<input type="file">タグ)、送信ボタン(<input type="submit">タグ)の2つの入力部品を配置します。

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト 広瀬 嘉久(株式会社ジェイテックジャパン)(ヒロセ ヨシヒサ )

WINGSプロジェクトについて> 有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS Twitter: @yyamada(公式)、@yyamada/wings(メンバーリスト) Facebook

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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