本稿はデータベースソフトウェア「SQL Anywhere」およびデータベース全般に関する英語ドキュメントを翻訳する形で提供しています。図など、部分的に英語のままになっていますが、製品のSQL Anywhere自体は完全に日本語化されていますのでご安心ください。
2008-2009年度Taulbee調査報告
今年5月に投稿した私の記事で大学のコンピュータサイエンス系プログラムの登録状況について取り上げましたが、その後、Computer Research Associationから、アメリカ合衆国とカナダにおけるコンピュータサイエンス/工学系プログラムの現状調査である2008-2009年Taulbee調査報告書(PDF)が発表されました。学部生の新規登録者が前年度からわずかながら増加している、という報告はよかったのですが、ピークとなった2000年から2004年までと比べると、依然として著しく低迷しています。
「カナダでは、コンピュータサイエンスの新規専攻者の数が8%増加したが、専攻者の総数を見ると7%あまりの減少となった。調査に協力したカナダの学科が比較的少数であったため、この結果には特定の学科から寄せられた報告が大きな影響を与えている。ただし、カナダではコンピュータサイエンスの新規専攻者の数が2年連続で増加しているため、学士号の授与数も増えていくと思われる。」
しかし残念なことに、2008-2009年度の学士号の授与数(つまり卒業生の数)は、2007-2008年度の調査から12%減少しました。したがって、企業側からすれば今年の新卒学生の獲得競争は激化するはずです。
性別を見てみると、コンピュータサイエンスの登録状況は引き続き懸念されます。本年度の調査では、学士号プログラムに在籍している学生全体における女性の割合は、前年度の11.8%を下回る、わずか11.1%にとどまっています。
バービー、コンピュータエンジニアになる
このサイトで初めて知ったのですが、大手玩具メーカーMattel社は、コンピュータエンジニアになったバービー人形をクリスマスに合わせ発売予定だそうです。
このニュースを教えてくれた同僚のTerry Orsbornに感謝します。
カナダ初のACM-W Regional Celebrationをクイーンズ大学が主催
以前にも報告しましたが、2010年10月22日から23日まで、オンタリオ州キングストンにあるクイーンズ大学で、カナダでは初となるACM-Wカンファレンスが開催されます。本カンファレンスのプログラムはオンラインで確認することができます。講演者の顔ぶれには、ACM代表のAlain Chesnaisやトロント大学教授のKelly Lyonsのような、きわめて著名なコンピュータ科学者も含まれています。
たいへん喜ばしいことに、このキングストンのACM-Wカンファレンスは入場チケット完売となっています。つい最近、組織委員長であるWendy Powleyから、カンファレンスの参加申込人数が既に100を超えたということは聞いていましたが、事前登録がこの水準にまで達しているとは知りませんでした。Wendyと主催チームの皆さん、おめでとうございます!