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デブサミ2011セッションレポート(AD)

デブサミ2011レポート
Webサービス開発におけるニフティクラウド活用事例とチューニングTips

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 ニフティ株式会社が2010年1月から開始したIaaS型パブリッククラウド「ニフティクラウド」は、すでに700社近い企業ユーザーを集めている。今回はニフティクラウドを活用してサービス提供や関連アプリケーション開発などを行っているデベロッパー4名が、ニフティ株式会社 久保田朋秀氏の司会のもと、自社でのニフティクラウドの活用事例やチューニングのノウハウについて活発なパネルディスカッションを行った。

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 ニフティ株式会社が2010年1月から開始したIaaS型パブリッククラウド「ニフティクラウド」は、すでに700社近い企業ユーザーを集めている。今回はニフティクラウドを活用してサービス提供や関連アプリケーション開発などを行っているデベロッパー4名が、ニフティ株式会社 久保田朋秀氏の司会のもと、自社でのニフティクラウドの活用事例やチューニングのノウハウについて活発なパネルディスカッションを行った。

パネリスト
  • 大石良 氏(株式会社サーバーワークス)
  • 仲山昌宏 氏(株式会社エクストーン)
  • 吉田雄哉 氏(株式会社ビーコンIT)
  • 渡辺一宏 氏(株式会社E2)
モデレーター
  • 久保田朋秀 氏(ニフティ株式会社)
パネルディスカッションの様子(左から、モデレーターの久保田氏、パネリストの吉田氏、大石氏、渡辺氏、仲山氏)
パネルディスカッションの様子(左から、モデレーターの久保田氏、パネリストの吉田氏、大石氏、渡辺氏、仲山氏)

クラウド提案で乗り越えるべき課題はまずコストへの理解、そして人材育成

 セッションの前半では、各デベロッパーが各自のニフティクラウドの利用経験をもとに、クラウド利用にあたっての問題点や課題などを語った。

 「クラウドを提案するにあたっては、乗り越えるべき3つの壁がある。まず『費用』だ。とかく顧客からは値段勝負で見られがちだが、顧客の求めるレベルや目的に応じてサービスを選択すべきだというのを理解させなくてはならない。また『セキュリティ』に対する漠然とした不安も提案の障害になっている。さらに大きいのが3つ目の『人材』で、テクノロジーの進化に人材の知識が追いついていない危機的な状況だ。ここを早急に育てて行かなくてはならない」(吉田氏)。

 一方で仲山氏は、デベロッパー側にとって、開発の費用という面でクラウドを利用するメリットは大きいと語る。

 「物理サーバーに比べて、クラウドはCPUやメモリなどのパラメーター後から変えやすい。その点では、たとえば実際にアプリケーションを作ってみた結果、予想したほどメモリを要さないとなったときも修正が容易だし、すでに稼働中のアプリケーションでも、クラウドなら変更するまでとりあえず運用を続けていける。これはクラウドそのものというよりもハードウェアの仮想化の恩恵だが、そう言う意味では費用面におけるクラウドのメリットは大きいといえよう。イニシャルだけでなく、運用フェイズにわたる長い目でクラウドを選択すべきだ」。

ボトルネックを熟知した事前の対応策が真のクラウドパワーを引き出す

 第2部では、ニフティクラウドを活用してきた経験をもとに、チューニングのTipsが紹介された。渡辺氏からはAPIを使ったサービス開発のノウハウとして、「現在のニフティクラウドのAPIはSOAPなので、素のまま使うと認証回りの作り込みなどに結構手間がかかるが、実はAmazon Web Servicesと互換性があって、そちらのSDKを使うと簡単にできたりする。もっとも近々ニフティクラウドがRESTに対応すれば、たいがいのことはコントロールパネルから行えるようになるはずだ」との逸話が披露された。

 また大石氏からは、クラウドのパフォーマンスを出し切るコツとして、「クラウドでパフォーマンスを出す上での自分たちの弱みを熟知して、対応策を打っておくべきだ。現にAmazonはシステムのCPUパワーを補うために、CPU全開時に使う専用のソリューションをちゃんと用意しており、結果的に必要充分なパフォーマンスを実現している。もし自社のサービスにボトルネックが存在したならば、そこを正確に把握して、対応するソリューションをニフティに用意してもらうといった対応をすれば、全体のスループットを出すことができるはずだ」というアドバイスがなされた。

 セッションの締めくくりに久保田氏は、「サービスを始めて1年で700社近い企業に使っていただけるまでに成長し、現在も日々ユーザーの方々の声に合わせて改善している。またニフティクラウドのWebサイトには、ユーザーブログによる情報交換や関連のサービス/技術情報、エキスパートのノウハウなどがすべて載っているので見てほしい。さらに、ニフティクラウドのクラウドを利用してサービスを立ち上げようという企業に向けたパートナープログラムも開始している。ぜひご利用いただきたい」と強くアピールした。

お問い合わせ

ニフティ株式会社

東京都品川区南大井6-26-1 大森ベルポートA館

http://cloud.nifty.com/

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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

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