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ASP.NET Dynamic Data活用編

ASP.NET Dynamic Dataのエンティティテンプレートのカスタマイズと勘所

ASP.NET Dynamic Data活用編(4)

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 本連載ではASP.NET Dynamic Dataのカスタマイズの基本や組み込み方法、検証機能についてご紹介してきましたが、今回はASP.NET Dynamic Dataにおけるエンティティテンプレートの活用方法と、フィルター機能の実装についてご紹介します。

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はじめに

 第1回は動的データアプリケーションを作成するのに適したアプリケーション基盤のASP.NET Dynamic Dataアプリケーション(以下、Dynamic Data)の基礎知識について、第2回は既存のWeb FormアプリケーションにおけるDynamic Data機能の有効化と、既存のWebプロジェクトへの組み込みについてご紹介しました。前回は、Dynamic Dataのデータ表示を実現するデータフィールドのカスタマイズと、属性クラスの活用方法とカスタマイズについてご紹介しました。最終回となる今回はDynamic Dataにおけるフィルター機能の自作方法と、列の入れ替え表示などを実現するエンティティテンプレートの活用方法についてご紹介します。

 本稿では触れている方も多いであろうEntity Frameworkを使用して解説とサンプル作成を行います。なお、ASP.NET Dynamic Dataの基本的な開発や説明については過去の記事を参照してください。

必要な環境

 次の環境が必要です。

  • Visual Studio 2010(Visual Web Developer 2010でも可)
  • NorthWind/Pubsデータベース
  • ASP.NET AJAX Control Toolkit

 Visual Studio 2010(以下、VS 2010)のインストールは、Visual Studio 2010 Beta 2と変わりありませんので、「Visual Studio 2010 Beta 2を使ってみよう」を参考に行ってください。

 本サンプル・プログラムを動作させるに当たっては、無償で提供されているNorthWindデータベースとPubsデータベースを使用しています。

 また、データフィールドのカスタマイズにあたり、ASP.NET AJAX Control Toolkit(以下、Control Toolkit)を使用しますので、事前にダウンロードしてください。ダウンロード後、サンプルプロジェクトにAjaxControlToolkit.dllを参照追加してください。

今回触れる内容

 今回は、次の内容に触れます。

  • フィルターの作成
  • エンティティテンプレートのカスタマイズ

フィルターの作成

 Dynamic Dataアプリケーションは実行時にフィルター機能が適用できる場合、自動でフィルターコントロールが表示されます。これらのフィルター機能はAJAX対応されていて、選択した時点でテーブルの値をフィルタリングした結果を表示します(図1~2)。

図1 フィルタリング前
図1 フィルタリング前
図2 フィルタリング後
図2 フィルタリング後

 Dynamic Dataのフィルター機能は第1回で触れたように、Boolean型の値によるフィルター、列挙型の値によるフィルター、一体多リレーションシップを持つデータに対するフィルターが既定で用意されています。それらは、/DynamicData/Filtersフォルダ内に格納されています。

 例えば、「このフィルターを特定の日付より前の値を取得したい」「特定の日の値を取得したい」などの要望があるならば、自作のフィルターを用意することで解決できます。今回はOrdersテーブル上で使用する自作の日付フィルターを作成します。

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この記事の著者

山田 祥寛(ヤマダ ヨシヒロ)

静岡県榛原町生まれ。一橋大学経済学部卒業後、NECにてシステム企画業務に携わるが、2003年4月に念願かなってフリーライターに転身。Microsoft MVP for Visual Studio and Development Technologies。執筆コミュニティ「WINGSプロジェクト」代表。主な著書に「独習シリーズ(Java・C#・Python・PHP・Ruby・JSP&サーブレットなど)」「速習シリーズ(ASP.NET Core・Vue.js・React・TypeScript・ECMAScript、Laravelなど)」「改訂3版JavaScript本格入門」「これからはじめるReact実践入門」「はじめてのAndroidアプリ開発 Kotlin編 」他、著書多数

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

WINGSプロジェクト ナオキ(ナオキ)

WINGSプロジェクトについて>有限会社 WINGSプロジェクトが運営する、テクニカル執筆コミュニティ(代表 山田祥寛)。主にWeb開発分野の書籍/記事執筆、翻訳、講演等を幅広く手がける。2018年11月時点での登録メンバは55名で、現在も執筆メンバを募集中。興味のある方は、どしどし応募頂きたい。著書記事多数。 RSS X: @WingsPro_info(公式)、@WingsPro_info/wings(メンバーリスト) Facebook

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