ユースケースに合わせて使い分ける
まず、下記がRTB Exchange APIで取り扱っているAPI群になります。
大きく「配信」「管理系」の2つのAPIがあり、前者は名前のとおり広告配信を行うためのAPIで、後者はメディア、フロアプライス(注1)の管理やレポートを取り扱うためのAPI群になっています。そのため、とりあえずRTB配信を始めたいという方は配信APIのみを使い、管理画面からすべて連動させたいという方は管理系のAPIも利用する、ということができます。すべてを実装する必要はなく、目的に合わせて使い分けられるようになっています。
現在のところ、主な利用例としては下記のようになっています。
主な利用例:
- 通常の配信タグを使用し、低コストに組み込む
- 配信APIを使用し、既存の配信サーバに組み込む
- 管理系APIを使用し、既存管理画面と連動させる
CPMを保証するための最低落札価格。
1. 通常の配信タグを使用し、低コストに組み込む
後述する組み込み方よりも実装コストが低いため、最も利用頻度の多い例です。第三者配信の機構を使い、「既存の配信エンジンで表示する広告がない場合にAdStirのタグを配信する」ことで、RTB広告をスピーディーに配信することが可能です。現在までに、この方式で10社ほど導入してます。
2. 配信APIを使用し、既存の配信サーバに組み込む
RTB Exchange APIには「配信API」と呼ばれるRTB広告を取得するAPIが用意されており、既存のアドサーバに組み込むことで、「RTB広告が在庫切れの場合に、自社の保有している広告を配信する」「自社広告が在庫切れの場合に、バックフィルとしてRTB広告を配信する」ということが簡単に行えるようになっています。
use LWP::UserAgent; use URI; use JSON; my $uri = URI->new('API URL'); $uri->query_form({ api_key => 'APIキー', publisher_id => 'パブリッシャーID', application_id => 'アプリケーションID', ad_space_no => '枠No', referer => 'リファラ(表示ページのURL)', }); my $ua = LWP::UserAgent->new; my $res = $ua->get($uri->as_string); if ( $res->is_success ) { my $json = decode_json($res->decoded_content); my $ad_code = $json->{data}; # 配信コード print $ad_code; }
1.と比べて広告在庫の有無など、すべてサーバ側でハンドリングできるため、より柔軟に利用することが可能になります。
3. 管理系APIを使用し、既存管理画面と連動させる
RTB Exchange APIは配信API以外に、メディアや枠の作成といった通常の管理画面で行われる操作のためのAPIもサポートしています。これらを使うことで、既存の管理画面からRTB用のメディアや枠、フロアプライスを管理できるようになっています。また、メディア以外にもレポート情報なども取得できます。
use LWP::UserAgent; use URI; use JSON; # アプリケーション一覧を取得 $uri = URI->new('API URL'); $uri->query_form({ api_key => 'APIキー', publisher_id => 'パブリッシャーID', }); my $ua = LWP::UserAgent->new; my $res = $ua->get($uri->as_string); if ( $res->is_success ) { my $json = decode_json($res->decoded_content); my $applications = $json->{data}; }
use LWP::UserAgent; use URI; use JSON::XS; # アプリケーションを登録 my $ua = LWP::UserAgent->new; my $res = $ua->post('API URL', { api_key => 'APIキー', publisher_id => 'パブリッシャーID', application_name => 'アプリケーション名', ... } ); if ( $res->is_success ) { my $json = decode_json($res->decoded_content); my $applications = $json->{data}; }
1.と2.、どちらの配信方法に関しても、これらの管理系APIを使うことで、既存のシステムに配信レポートの数値などを取り込むことができます。
なお、サンプルコード内のAPI URL、API KEY、パブリッシャーID、また、API仕様書については、利用開始時にお渡しする情報となります。
まとめ
RTB Exchange APIを使うことで、日々増えているRTB広告を簡単に既存システムに組み込み、配信できるようになります。導入を検討している方、不明点がある方は、ぜひ問い合わせフォームからご連絡ください。