柳井です。 最近、東京国立博物館が発行した「日本美術の授業―東京国立博物館の名品による鑑賞授業の手引き」という本を読みました。小学生や中学生に、どのようにして日本美術鑑賞の授業をするかということを書いた本です。 この本が面白いのは、ただ作品を見るだけでなく、その製作の背景を子供の興味を引くやり方で教え、さらに、実際に当時と同じような手法で製作してみて、その世界に深く入り込むという方法を取っていることです。 実際に自分でも試してみる。そうすることで、自分が普段何気なく接している作品や商品を、より深く理解する。プログラムを学ぶ際にも、知らず知らずにこの方法を実践しています。プログラムの事始めは、既存の短いコードをいじって改造することにあります。 「ああ、なるほど。こうなっているのか!」見て分かった気になるのではなく、時間があれば試して、より深く物事を知る。それは、世界というパズルのピースがはまっていくような快感があります。 |
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柳井 政和(ヤナイ マサカズ)
クロノス・クラウン合同会社 代表社員http://crocro.com/オンラインソフトを多数公開。プログラムを書いたり、ゲームを作ったり、記事を執筆したり、マンガを描いたり、小説を書いたりしています。「めもりーくりーなー」でオンラインソフト大賞に入賞。最近は、小説家デビューして小説も書いています(『裏切りのプログラム』他)。面白いことなら何でもOKのさすらいの企画屋です。
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