日本マイクロソフトは、統合開発環境「Microsoft Visual Studio 2013」のボリュームライセンス販売を11月1日に、パッケージ製品の販売を11月29日に開始する。
「Visual Studio 2013」は、新たに「CodeLends」機能を搭載し、ソースコード内の表示をクリックするだけでTeam Foundation Serverと連携し、情報をポップアウト表示可能なので、編集履歴やテスト結果などのチームの作業状況を、画面を切り替えずにコード内で確認できる。Team Foundation Serverにつながらない状況でも、参照している関数の情報をコード内での表示が可能で、コーディングの作業に集中でき、作業効率を向上する。
Microsoftアカウントにサインインして使用すれば、作業環境を自動的に同期するので、別のPCで作業を行う場合にも、キーボードショートカットや見た目のデザインなどを同じ環境で使える。
さらに、クラウド版のALM(Application Lifecycle Management)ソリューション「Team Foundation Service」を使用すれば、ソースコードを含むプロジェクトをどのマシンからアクセスしても同じ環境で利用でき、開発者はいつでもどこでもどのデバイスからでも作業を続けられる。
新バージョンでは、Windows 8.1のデスクトップアプリとWindowsストアアプリの開発に対応し、WindowsストアアプリのUIの反応スピード分析ツールや、電源消費のプロファイラーによって、パフォーマンスや低消費電力をより意識したアプリケーション開発の強化を可能にする。また、XAMLアプリをコード化したUIテストをサポートし、自動テストを実現している。
このほか、「Team Foundation Server」の新機能「チームルーム」によって、管理ツールとしてだけでなくコミュニケーションツールとしても使用でき、コードのチェックインやビルド状況のリアルタイムでの確認や、チームのメンバー同士が意見や質問をポストしてディスカッションが可能なので、離れた場所で作業していてもすぐにコミュニケーションできる。
また、Webブラウザからアクセスするテストケースの管理と実行を強化し、コーディングをしないチームリーダーやテストエンジニア、さらにWindows以外のOSを使用している担当者も使えるようにしている。
税別の参考価格は、「Visual Studio Ultimate 2013 with MSDN」のボリュームライセンスOpen License(SA 2年)が2010000円、リテール版(パッケージ製品)が1590000円。「Visual Studio Premium 2013 with MSDN」のボリュームライセンスが921000円、リテール版が729000円。
「Visual Studio Professional 2013 with MSDN」のボリュームライセンスが147000円、リテール版が143000円。「Visual Studio Professional 2013(MSDNなし)」のボリュームライセンスが64200円、リテール版が59800円。「Visual Studio Professional 2013 アップグレード版」のリテール版が35800円。「Visual Studio Test Professional 2013 with MSDN」のボリュームライセンスが332000円、リテール版が259000円。
「Visual Studio Team Foundation Server 2013」のボリュームライセンスが74900円、リテール版が59800円。「Visual Studio Team Foundation Server 2013 デバイスCAL」のボリュームライセンスが74900円、リテール版が59800円。「Visual Studio Team Foundation Server 2013 ユーザーCAL」のボリュームライセンスが86200円、リテール版が68800円。
「MSDN Platforms」のボリュームライセンスが477000円。「MSDN Operating Systems 2013」のボリュームライセンスが140000円、リテール版が83800円。
【関連リンク】
・日本マイクロソフト
・「Microsoft Visual Studio 2013」
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