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MyEclipseでEclipseでの開発がもっと楽しくなる!

セミナーレポート 「Oh! MyEclipse World ~Eclipseでの開発がもっと楽になる~」

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開発者にとっての「悦」

 一方、開発者にとっての「悦」は、便利なプラグインがシームレスに利用できることだという。

 MyEclipseには、初めから数多くのプラグインが含まれており、Eclipse上から、これらの機能を同じような操作性で使うことができる。例えば、代表的な機能に次のようなものがある。

UMLモデリング
MyEclipseであれば、UMLの設計がシームレスに行える。ユースケース図、クラス図、シーケンス図、コラボレーション図、ステート図など、基本的なUMLの図が描けるようになっており、さらに、クラス図とJavaのコードの相互変換も行えるようになっている。

 

URL設計もシームレス

 

データベース操作
Eclipseからデータベースに接続して、テーブルの作成・削除・ブラウズ、SQL文のクエリ発行や、リバースエンジニアリングによるER図の作成、DDL生成などができる。

 

シームレスにDBを操作可能

 

Webアプリケーション開発
大抵のWebアプリケーション開発ではJSFやStrutsといったフレームワークを利用することが多い。これらのフレームワークでは、ページ遷移の管理にXMLファイルの編集が必要になる。XMLのソースを見ただけではページがどのように遷移するのかを把握することは難しい。MyEclipseでは、これらのXMLファイルを直接編集することなく、GUIで視覚的にページ遷移をデザインできる。もちらんソースを直接編集することも可能。その他に、JSPやHTMLのページデザインもGUIベースで行える。

また、Eclipseではコードアシスト機能が便利だが、Webアプリケーション開発では、標準で備わっているJava以外に、HTML、JSP、XML、CSSなど、多岐にわたるフォーマットの編集が必要になる。MyEclipseであれば、これらのファイル編集についてもコードアシスト機能が使えるようになる。
AJAX対応
最近の流行であるAJAXについてもMyEclipseはいち早く対応している。MyEclipseであれば、Javaとまったく同じような操作性でJavaScriptの編集・デバッグが行える。

たとえば、Javaの場合、コードアシストやシンタックスのハイライトという機能があるがJavaScriptでも使えるようになる。なおかつ、コードアシスト機能では、ブラウザの種類(Internet ExplorerとMozilla)によって使えるメソッドの違いもポップアップされるので、どちらのメソッド・変数が使えるのかを確認できる。また、Javaと同じようにブレークポイントを設定して、JavaScriptのデバッグを行い、止めたそのときの状態を見ることも可能。
ブラウザによる違いがポップアップされる

つまり、開発者を快適にする機能の数々が、MyEclipseによって提供されることになる。

住所録のデモ

 実際にMyEclipseを使った開発例として、住所録のデモが行われた。AJAXを利用したWebアプリケーションで、「郵便番号を入力すると住所の候補が自動的に表示される」というもの。

 

郵便番号の入力時に住所の候補が表示される

 

 この中で、まずページ遷移やページデザインが、GUIで視覚的に作業できることが示された。

 

画面遷移をGUIで設定できる

 

 続いて、クライアント/サーバプログラムのデバッグを、一つのEclipseの中から行えることなどが紹介された。

 AJAXアプリケーションのデバッグで厄介なのは、バグの潜む場所として、クライアント(JavaScript)とサーバ(Java)の両方が考えられることだ。両方のデバッグが必要である。MyEclipseでは、クライアントのJavaScriptとサーバのJavaプログラムのデバッグが、同じEclipseのデバッグ画面から同時に行える。いちいちウィンドウを切り替える煩わしさはない。また、JavaScriptのデバッグもJavaのデバッグもまったく同じ操作性で行える。ブレークポイントの設定、変数の参照、ステップ実行も、Javaのデバッグと全く同じだ。このため、EclipseによるJavaのデバッグ方法を知っていれば、すぐにJavaScriptのデバッグができるようになる。さらに、MyEclipseにはAJAXリクエストモニタがある。これは、クライアントとサーバ間のデータのやり取りをモニタできるツールだ。これを利用すれば、非同期に送受信される内容をすべて参照することができる。バグを簡単に絞り込めるようになる。AJAXを利用したWebアプリケーション開発においても、MyEclipseは非常に有効だ。

 

AJAXモニタでクライアントとサーバのやり取りを確認できる

 

 今回は、ローカルに存在するJavaScriptのデバッグが対象だったが、その他にも「GoogleMap」といった、外部のAJAXを使っているサイトにアクセスして、ブレークポイントを設定したり、リクエストをモニタしたりといったデバッグも簡単にできるという。これについては、今後、水島氏がCodeZine記事として執筆を予定している。

 

開発環境にMyEclipseを搭載するCosminexusの総合サイト

 

最後に

 これまで紹介したきたように、開発者の負担となるAJAX開発においてMyEclipseがもたらすインパクトは非常に大きい。水島氏は、「MyEclipse」を使って、ぜひ今後のWebアプリケーション開発を楽しんで欲しいと講演を締めくくった。

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CodeZine編集部(コードジンヘンシュウブ)

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