仮想マシンを作成する
Windows Azureの操作は管理ポータルから行います(*1)。「管理ポータル」にアクセスしサインインします。管理ポータル画面がWindows Azureの各種操作を行う画面です。
Webからの管理以外にも、PowerShellやAzure Command Line Toolsなどコマンドラインの管理ツールも利用できます。なかでもAzure Command Line Toolsは、LinuxやMac OSなどWindows以外のプラットフォームでも動作します。
管理ポータルの左ペインから[仮想マシン]を選択します(図1)。仮想マシンの管理画面になります。ここで、[仮想マシンを作成する]をクリックします。
新規作成メニューが表示されます。仮想マシン作成には、簡易作成とギャラリーからの作成の2種類がありますが、ここではギャラリーからを選択します。
イメージの選択画面が表示されます(図3)。左ペインからUBUNTUを選択すると、利用可能なUbuntu Linuxメージ表示されます。ここでは、最新版の13.10を選択し、下部の[→]ボタンをクリックします。
続いて、仮想マシンの構成画面(1/3)が表示されます。
以下に従って、内容を設定してください。
項目 | 内容 |
---|---|
バージョンのリリース日 |
同一イメージに複数のリリースが存在します。 特に問題がなければ最新日付を選択します。 |
仮想マシン名 | 仮想マシンの名前を指定します。サーバー名として利用されます。 |
サイズ | 仮想マシンのサイズを選択します。ここでは、標準のSサイズを選択します。 |
新しいユーザー名 |
管理者となるユーザー名を指定します。 root、adminといった名前は許可されません。 |
認証 |
SSHでの接続方法を指定します。 鍵交換またはパスワードにより認証を選択できます。 ここでは、パスワードの指定を選択し、パスワードを入力します。 |
仮想マシンの構成(2/3)画面が表示されます(図5)。
以下に従って、内容を設定してください。
項目 | 内容 |
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クラウドサービス |
仮想マシンを格納するコンテナーです。 ここでは新しいクラウドサービスを作成します。 |
クラウドサービスのDNS名 |
このクラウドサービスに対するDNS名を割り当てます。 Windows Azureサービス中で一意の必要があります。 |
地域/アフィニティグループ/ 仮想ネットワーク |
クラウドサービスを提供する場所を選択します。 ここでは、日本から近い東アジアを選択します(*2)。 |
ストレージアカウント |
仮想マシンで作成されるイメージを格納するための、 ストレージアカウントを設定します。 ストレージアカウントとは、Windows Azureで利用できる クラウドストレージです。 この中でも作成されたイメージは、BLOB(ブロブ)と呼ばれる、 バイナリを格納するのに適したストレージに格納されます。 |
可用性セット |
可用性セットを定義すると、同一のマシンに配備されないことや、 同時にホストOSのメンテナンスで停止されないことを保証できます。 ただし、複数のインスタンスでの起動のときにのみ有効なので、 ここでは「なし」のままにしておきます。 |
仮想マシンの構成画面(3/3)が表示され、ここではエンドポイントを構成します(図6)。Windows Azureでは、外部に開くポートをあらかじめ定義しておく必要があります。また起動後に変更することもできます。
SSH(ポート22番)はデフォルトで構成されているため、ここでは後でWebサーバーを起動し接続確認するために、HTTP(ポート80番)を構成します。コンボボックスから、HTTPを選択すると、プロトコル、ポートは自動で設定されます。
最後に[レ]ボタンをクリックすると仮想マシンの作成と配置が開始します。管理ポータルから状態を確認し、実行中になれば配置完了です(図7)。