Azure:ExpressRoute専用ネットワーク、Webサイトのバックアップと復元、Mobile Services .NETサポート、Hadoop 2.2など
Windows Azureの機能強化を大量にリリースしました。今回の新機能および告知事項は以下のとおりです。
- ExpressRoute:オンプレミスで、専用、プライベート、高スループットのネットワーク接続
- Webサイト:バックアップと復元のサポート
- Mobile Services:.NETサポート、通知ハブ統合、PhoneGapサポート
- HDInsight:Hadoop 2.2サポート
- 管理:共同管理者の制限を10から200ユーザへ増加
- モニタリング:管理ポータル内にサービス障害通知を統合
- 仮想マシン:VMエージェントおよびバックグラウンド情報サポート
- Active Directory:より多くのSaaSアプリおよびレポートとセルフサービスグループ管理
- BizTalkサービス:EDIFACTプロトコルサポート、サービスバス統合、バックアップと復元
上記の新機能はすべて現在使用可能です(注:まだプレビューのものもあります)。以下はその詳細になります。
ExpressRoute:オンプレミスで、専用、プライベート、高スループットのネットワーク接続
今回、新しいExpressRouteサービスのパブリックプレビューを提供します。ExpressRouteは、AzureデータセンターとオンプレミスIT環境との間で専用でプライベートな高スループットのネットワーク接続を可能にします。ExpressRouteを使用すると、公共のインターネット上でトラフィックを介せず、既存のプライベートネットワークやデータセンターの通常の拡張として、保証されたネットワークの品質および機能でAzureを使用できます。
今後、Equinixデータセンターから専用接続を確立したり、AT&Tが提供するMPLS VPNにAzureサービスを追加することができます。また、Level3 Cloud Connect Solutionsを通じてプライベート接続を可能にするため、Level3と新しく戦略的パートナーシップを組むことなったこともお知らせいたします。
ExpressRouteの設定
今回のリリースでは、ExpressRoute回路を介してローカルネットワークに接続設定できるよう、仮想ネットワークサービスにいくつかアップデートをリリースしました。
新しい仮想ネットワークを作成する時にSite-To-Site VPNオプションを選択するとExpressRouteが設定できます。
すでに作成された仮想ネットワークに対しても、ConfigureタブでSite-To-Site接続を設定してExpressRouteを使用することができます。
Site-To-Site接続をExpressRouteに設定したら、仮想ネットワークにデプロイされたすべてのVMやクラウドサービスは、高速、低ネットワーク遅延、完全ネットワーク隔離が実現される専用接続を介してリモートネットワークに接続することができます。サブスクリプションにまだExpressRouteへのアクセス権がない場合は、ここでサインアップすると使用できるようになります。
Webサイト:バックアップと復元サポート
先月、ステージング発行(アトミック展開を可能にする)およびWebジョブ(バックグラウンドタスクを可能にする)という2つの大きな新機能をWindows Azure Webサイトに追加しました。
今回のリリースでは、バックアップと復元サポートという大きな新機能をWebサイトへ追加しました。この新しいWebサイトのバックアップサポートにより、使用するすべてのSQLまたはMySQLデータベースとともに、Webアプリのスナップショットバージョンが保存できます。手動でバックアップを実施したり、自動的にバックアップされる自動ルール(深夜に1日1回など)をセットアップすることができます。その後、以前の状態にWebサイトを復元するのか、または元のサイトのバックアップに基づいて新しいWebサイトを作成するのかを選択できます。
この新しいバックアップと復元機能は、標準層を使用して実行しているすべてのWebサイトで追加費用なくご利用いただけます。これによりさらなる確証を持ってWebアプリが実行できるようになります。
バックアップサポートを有効化
Webサイトでバックアップサポートを有効にするのは簡単です。まずWebサイトの新しい“Backups”タブに移動します。
手動でバックアップを実行するには、コマンドトレイ内の“Backup Now”オプションをクリックします。またはAUTOMATED BACKUPオプションをONにし、バックアップ実施時間を設定してSAVEボタンをクリックすれば自動化されたバックアップルールを設定することができます。